第4話 お風呂なら全裸は当たり前……だから仕方ない。

 キウラキの街、その近くにある森は山菜などを取りに来る一般人もいるくらいには安全な森である。

 しかし、その森では今、理不尽なまでの暴力が吹き荒れていた。

 木々を次々になぎ倒して。

 岩は砕けて礫をまき散らして、さらに破壊の傷跡を広げていった。

 破壊の中心にいるのはカンパネッロ、エルドルフと言うエルフとドワーフのハーフであり、世界に一人だけの種族である。

 小柄な体型からは信じられない筋力でハルバートを振るう。

 ハルバートは木々も岩も、獣の肉体をもえぐり砕いていく。

 しかし、破壊の嵐は一つではなかった。

 カンパネッロと共に破壊をまき散らすものがいた。

 体高3メートルはある、3つ首のイノシシであった。



 はじめ、カンパネッロはイノシシ10頭の討伐にこの森に来ていた。

 そして残り1頭っというところで出会ったのがソレである。

「首が3つあったらカウントは3つになるのかな。」

「別に追加報酬は無いんだから気にしなくていいんじゃないの。それより気を付けて、こいつはただのイノシシじゃないよ。」

「ソレは見れば分りますよ。」

 カンパネッロは先手必勝とばかりに慣れた体で森の木々を足場にして跳躍、3つ首のイノシシの死角からハルバートを叩き込んだ。


「っい!」


 予想外の手ごたえに驚かされた。

 今までの相手には一撃が食い込むや、肉や地面をはじけさせる手ごたえがあった。

 しかし、今の一撃からは泥で足を滑らせたかのような、こちらの重心がずれるような手ごたえだった。

「あぁ~、だから言ったじゃん。こいつはどう見ても魔物だから気を付けろって。」

「魔物って初耳なんですけど。何がどう違うの。」

「魔物の定義は、…まぁ、ここでは省くが、こいつらは高い魔力を持っているから身体能力も高いし、攻撃も通りずらい。」

 カンパネッロの先ほどの攻撃は無傷ではないけど浅い。

 けど、無傷で済まなかったことで3つ首のイノシシは明確にカンパネッロを敵と認識してしまった。

 イノシシは猪突猛進そのもので襲い掛かって来る。

 それらをアクロバティックに躱しながら反撃を繰り返すが、どれも致命傷には至らないようだ。

「ネッロさん、ネッロさん。今までどうやって魔物を倒してきたんですか。」

「すまん。ワタシは魔物の専門家じゃないから。今までだって小さいのを何匹か倒してきただけでここまで大きいのは初めて見るよ。」

「つまり打つ手なしってことですよねぇ。」

 攻める3つ首イノシシに躱しながら反撃を繰り出すカンパネッロ、1人と1頭?が通り過ぎた後は地面がめくれ上がり木々がなぎ倒されていく。

 まるで破壊という概念が森を蹂躙していくようなありさまだった。

「どっせい!」

 カンパネッロが相変わらずのアクロバットな軌道を描いていた時、たまたまちょうどいい位置に居たので、目の前の、6つあるイノシシの眼球の1つをめがけてハルバートを振りぬいた。

 相変わらず泥で滑るような手ごたえだったが、さすがに眼球は急所になったのか、これまでにないダメージを与えることができて、イノシシの足を止めさせることに成功した。

 その間に距離を取って呼吸を整えるカンパネッロ。

 この間にギルド協会への救難信号を出しておく。

「それにしても硬い。って、よりもかみ合わない感じがやりずらいな。」

「ホントにこまったねぇ。」

 カズマとしてはカンパネッロの性能に任せた楽な討伐クエストになると思っていたのに、予想以上の大物が出てきて困ったちゃんである。

 こんなものに出くわすなんてそうそうない。と言うカンパネッロに己の不幸を呪いたくなってきていた。

 そろそろ怯んでいた3つ首イノシシも立ち直り、こちらを補足して襲い掛かってきそうだ。

「いやぁ、魔力による強化がこんなにすごいとは思ってもみなかったよぉ。」

「……ネッロ、今なんて言った。」

「こんなにすごいとは思ってもみなかった、って。」

「そこだけじゃない。なにがすごかったって?」

「ん?あぁ、魔力による強化がこんなにすごいとは思ってもみなくて驚いたって言ったんだよぉ。」

 ……カンパネッロはこれでもか、ってくらいにニヤリと笑って見せた。


 ■■■


 タイケンはギルド協会からの要請を受けて、キウラキの街に居た冒険者達を連れて救難信号が出された場所に向かっていた。

 協会からは発信者は新人ながら実力には一目を置いている相手だと、だからこそその危機は油断ならないものだろう。そう聞いていた。

 だからこそ、集まっている者たちが腕利きだと知っていてもリーダーたる自分は油断してはならないと思っていた。

 しかし、森の中を進んでいくうちに自分以外のみんなからも油断やからかいの気持ちなどは消えていった。

 ――――森の中には信じられないような力で切り裂かれた獣の死体が散乱していた。

内臓も血しぶきも高く打ち上げられて、森の枝葉は赤く染まり、ピチョウンッ、ピチョンッ、といまだ新鮮な雫がしたったていた。

 これをもたらした化け物がこの森に潜んでおり、運悪くその新人が出くわしてしまったのだとしたら、その生存は絶望的だろう。

 どころか、救援に来た自分たちでさえもその化け物の前には生きて帰れないかもしれない。

 仲間の中からそんな恐怖が生まれ始めているが、森の中は静かなものだ。

 自分たちの恐怖がただの杞憂だったかもしれない。

 もしくは救援を出した新人はすでに助けられない状態で、化け物もこの場を去っていたのかもしれない。

 正直、何事もなく新人の救助ができればいいと思いながら森を進んでいけば、―――――――何もない場所に出てきた。

 否、そこは何もないのではなく、本来あった木々や岩などが砕かれ、踏み潰されたことで更地のようになってしまった場所。だった。

「なんだここは。」

 いきなり森の中に広がっている開けた場所に皆で戸惑っていた時だった。


「いよぉー。遅かったじゃないか。」


 突然かけられた声に振り向くと、そこには。

 赤い燐光を放つ金髪が腰まである小柄な少女が座り込んでいた。

 肩にミスリルの戦斧をかけた、ミスリル色の輝瞳ひとみを持ったエルフの少女だった。

 彼女は全身傷だらけでありながらも、危なげなく自らの足で立ち上がってタイケン達に手を振ってきた。

「おぉーい、あんた達がギルド協会へ出した救援信号を受けて来てくれた人たちか。」

 タイケン達はただ黙って、コクコクと頷くだけだった。

 タイケン達が何より驚いたのは、小柄な少女の背後にあった山のような肉塊だった。

「いやぁー、すまんなぁ。救援頼んどいてなんだけど、一人で倒せちゃった。てへっ。」

 肉塊はイノシシだったと思われるがコレがナント首が3つ付ている、そして体躯は縦、横、奥行きのすべてが3~8メートルはある、体重に関しては何トンある事か。

 それが、―――

 頭の一つは正面から額をカチ割られていた。

 また、一つは首が皮1枚でかろうじてつながっているくらい深々と掻き切られていた。

 もう一つの頭に関してはこんな感じで潰されていた。

 それ以外にも多数の傷があるが、それらは全部頭を中心にして前半分に集中していた。

 つまり、この少女はあろうことかこの化け物を正面から一人で倒してみせたということだ。

「でさ、せっかく来てくれたんだし俺の狩ったイノシシを町まで運ぶの手伝ってくれない。」

 加えて、ここに来るまでにあった惨劇の場も彼女が創ったというのだから、タイケン達に彼女がどう見えていたか。


 ■■■


 ギルドに救援要請を出したら、相応の費用が掛かることを知ったのは街に帰ってきてからだった。

 それを公衆浴場の洗い場で髪を洗いながらカンパネッロは反芻する。

「そりゃぁ、他の冒険者に仕事を、ソレも緊急で出すんだから安くないのは確かだよなぁ。」

「でもよかったよね。今回は特別報酬が出たし、イノシシ退治の報酬と合わせて結構な額になったじゃんか。」

「それも救援要請で飛んじまっていたんだぞ。最後のがイレギュラーすぎるからってイノシシの買い取り額でチャラにしてくれなかったら。」

「いやぁー、ギルド協会、ひいてはお稲荷様のおかげ様です。」

「メイドを前にしたときは「ナコト」って呼んでやらないとすねるぞ。」

「うぅ~む、カズマは神様に対して気安過ぎる気がする。」

「まぁ、現代人ですからね。あんな感じで会話ができるとかしこまって話せないんだよな。」

「どちらもフレンドリーに接してくるもんなぁ。」

「すごいのは分かっているんだけどね。改めてかしこまるとドン引きしてくるからなぁ。」

「そうだよねぇ。それよりお腹減ったねぇ。」

「その体でも腹は減るんだ?」

「うん、そっちの体の空腹感も感じるし、こっちも何か欲しいって感じる。」

「とりあえずしっかり食って、それからなんか【貢ぐ】してみるか。」

「へっへっへー、ワタシたちの狩ったイノシシで宴会開いてくれるってぇ。」

「犬みたいになっているぞ、ネッロ。」

 念話なのにジュルリッて音が聞こえてきたのを聞き流すために、頭をお湯で流す。

 そこで今まで貸し切り状態だった公衆浴場に他の人が入ってきた。

 その人は一糸まとわぬグラマラスな女性だった。

 その姿を見てあからさまに動揺するカズマ。

「…ここ、女湯だよ。」

「わ…わ、解っとるわい。」

 カンパネッロも女の子なので女湯に居るのはおかしくないし、女湯なのだから裸の女性が入って来るのも当たり前である。

 しかし、カンパネッロの中に居るのは童貞のオッサンであるカズマである。

 ゲームや漫画でそういうシーンを見慣れているけど、現実に目の前にするとうろたえる。

 それが童貞。

 風呂に入るのだってカンパネッロが風呂好きなので散々言われてしぶしぶ入ることになった。

 それでも最初は女湯に入るのにも抵抗していた。

 それがいきなり裸の女性に話しかけられたら……。

「…すみません、カンパネッロさんでよろしかったでしょうか。」

「えっ、えとぉ……、ぁ、ハイ。」

 一瞬「違います。」って否定したくなったが、さすがにこんな目立つ髪をしていては人違いとは言えない。

 話しかけてきた女性はグラマラスと言っても、それはカンパネッロと比べてであり、ヒューマンとしてはまだ大人になりきっていないぐらいの女性であった。

 スラリとした肢体には無駄な贅肉が無くきれいな肌をしていた。

 髪は長く緑色で真っすぐに切りそろえている。それが理知的な顔と相まって図書館の司書さんみたいな雰囲気を出している。

 カズマ的には眼鏡が似合いそうだった。と、後で思い返したものである。

「…私はサリーと言います。」

 サリーと名乗った女性は愛想のいい笑顔を―――欠片ほども浮かべず、むしろ仏頂面で言い放った。

「背中を流させてください。」

「何でいきなり。」

「…つばを…つけておきたくて。」

「傷だらけだもんね。」

「…いえ、比喩表現で、…あの、よろしければお風呂上りに傷の手当てもしましょうか。」

「理由が分からないんだけど。」

「…私は、両親のかたき討ちの為に旅をしています。」

 サリーはいきなり身の上話をはじめ、カンパネッロが断る間もなくカンパネッロの体を洗い始めた。

 サリーの手際はよく、洗われることに心地よさを感じてしまい、ついされるがままになってしまった。

「つまり、かたき討ちの旅に強い護衛が欲しいと。」

 全身モコモコの泡まみれになったカンパネッロが問うと。

「…私の追っている仇は個人でなくジオング教団と呼ばれる秘密結社です。」

「ジオング教団ねぇ、…聞いたこともないね。」

 カズマがカンパネッロに確認を取っても知らないと言っていた。

「…私も詳しく知っているわけでは無いのですが、奴らは同じ模様のイレズミ、またはその模様の入ったローブを纏っている。…それだけは私自身が目にしたので間違いありません。」

「その教団を、組織そのものを許せないわけだ。」

「…両親の敵でもありますが、放っておいていいものではないと思っています。…あまり世に知られていない存在ですが一部では危険視し始めているそうです。」

「……今まではどうしてたんだよ。」

「…今まではいろんなギルドを渡り歩いてきました。…その中で少しずつ情報を集めてきましたが、今日、イノシシ狩りの救援に向かった先で貴方を見かけて。」

「あっ、あの中にいらっしゃいましたか。この度はお世話になりました。」

 ザァバー、と体についた泡を洗い流してもらったところでカンパネッロがお礼に頭を下げる。

「いえいえ、…あんな化け物と戦わずに報酬をいただけたのですから、こちらがお礼を言いたいほどです。」

「ならばお相子様ってことで、―――――――――…………ですのでお返しにサリーの背中も洗ってあげる。」

「…よろしいのですか。」

 よろしくない。カズマはそう思っているのだけれどカンパネッロがやれと訴えてきているのでしぶしぶである。

「…では、よろしくお願いします。」

 カズマは女性の体を洗うのは、自分の体でも初めての経験だった。

 なのに、その日のうちに出会ってすぐの女性の体を洗うことになってしまって、童貞としてはいっぱいいっぱいになってしまっている。

 カンパネッロはタオルにしっかりと泡を立ててからサリーの背中をこする。


 ツッルン、ツッルン。


 だった。

 肌のきめ細かさならカンパネッロも負けてはいないが、カンパネッロの肌はクリーミーでプルンプルンなのに対して、サリーの肌はサラサラのツルツルなのである。

 女性の肌に初めて触ったカズマは綺麗な肌にも人によって違いがある事をここで知った。

 ちなみにどちらの肌が好きかと聞かれても、甲乙つけがたいのが女性の魅力でもある。


「…あのカンパネッロさん、お話を続けても…。」

「あっ、はいそうですね。どうぞ続けてください。」

「…では、ぇえっと、そうです。…今日あなたを始めてみた時に感じたのです。運命の人に出会えた。っと。」

「あの、すんません。話…飛んでません。」

 カズマは無駄な肉のついていないサリーの背中に知らず知らず夢中になっていて、話を聞いていなかった。と思えるほどに話についていけなかった。

 だって、サリーの背中めっちゃ綺麗なんだもん。

 うなじから肩に流れるライン、そこは背中を洗うために髪を上げている今だからこそ見えるもの。

 そして肩甲骨の間のくぼみの艶めかしさ、「挟まれてみたい。」という欲求もこのシチュエーションだからこそのもの。

 そんな感想を持つカズマは自分で自分にあきれていた。

 そして念話で伝わって来るカンパネッロの興奮した下衆いセリフにも、あきれていた。

「…つながってますよ。貴方を一目見た時に「…あぁ、この人となら私の旅は上手くいく。」、そう思えたのです。」

「へぇ~、あぁ~、ソウ、ソウナンダ~。」

 この時カズマは話を聞きながらも洗うのに夢中になっていた。――――結果、手のひらにポヨン!ポヨン!って感触が広がっているのに遅まきながら気が付いて、思考がフリーズしていた。


「…あぁんっ、少しくすぐったいです。」


「でぇすよぉねぇ、ごめんなさい!スンッッマセンでしたぁ!」

 つい勢いでやってしまったことに、勢いであやっまてしまう。

 その絵面はカンパネッロの、


 であった。


 すんませんマジ勢いだったんです。と、カズマは猛省したのだった。



「くぅぁ~~~~、染みるぅぅぅ。」

 体を洗い流した2人は並んで湯船につかった。

 ここ、キウラキの街は鉱山街だけあって公共浴場のお湯も鉱泉である。

 つまり温泉であり効能には打ち身・切り傷に効くとあった。

「…お湯から出たら手当します。」

「いや、ほっといても大丈夫でしょ、これくらい。」

 カンパネッロはドワーフの血を引いているからか小さいころから感染症にはなりにくいそうだ。

 しかし、そんな事情を知るのは当人2人だけのこと、サリーは真面目な顔でもう一度言う。

「…お湯から出たら手当します。」

「分かりました、お任せしますから、…そんなに顔を近づけないで。」

「…す、すみません。――――…それで、お返事は?」

「う~ん、俺とならその復讐の旅がうまくいきそうな感じがしたからと。」

「…はい、まさに運命を感じました。」

「だから近いって、まぁ、動機はどうあれ俺と旅をしたいって捉えて良いんだよね。」

「…はい、行先などはカンパネッロさんにお任せします。…私のことは小間使いぐらいの扱いでいいですので。」

「ふーーーーーーむ、とりあえずこの町にいるうちは保留でいいかな。」

「…はい、私はこれといっていく当てはないですから、カンパネッロさんが町を出る時にお返事をもらえたら。」

「オーケー、それじゃそうゆうことで……温まったら一緒に宴会に行きますか。」

「…喜んでご一緒させてもらいます。けど、その前に手当てをさせてもらいますからね。」


 ■■■


 風呂から上がり宴会に参加しに来たら始める前に話があるとナコトに呼ばれた。

「どうやらサリーちゃんは上手くカンパネッロちゃんと接触できたみたいだね。」

「なんだ、サリーのこと知ってんのか。」

 サリーには少し待ってもらっての会話だったけど知ってるなら一緒でもよかったか。

「コレでもギルド協会の情報そのものの【全知】だよ。知ってて当然さ。」

「じゃぁ質問を一つ、アンタ的にはあれと関わるのはどう思う。」

「彼女が追ってるジオング教団だけど、ボクも放っておけるほどに楽観視はしてないよ。けど、ボクをもってしても情報は限られているから彼女には注目してたんだ。」

「情報をつかさどる神様が情報を掴めないって。」

「僕たちにだって敵はいる。奴らがそれと関わるかは断言できてないけどね。だから、とりあえずのところ君たちにはくっついてもらいたいけど。」

「現在保留ぅ中ー。町を出る時に答えるってことなんで。」

「なるほどねぇ、ならばこっちとしても都合良いようにお節介を焼いちゃおうかなぁ。」

「あぁ。」

「なぁに、ギルド協会からの直接の依頼、『ギルドクエスト』ってやつさ。」

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