江南は皇國の生命線
「はー、ようやく。ようやくですよ!」
「何が?」
「鐵道省の設立だよォオォ――!!!」
頭を抱えて叫んだ。
「鉄道省?」
秋山が訊いてくる。
「日清戦争の反省ですよ。国有化以外ありえない。」
鉄道省の設置に伴い、第一次輸送力拡充計画が開始。
東海道本線・山陽本線などに代表される大幹線がやっとのことで複線化され、輸送力の大幅拡張が進行中である。
「誰ですか?あんな私鉄乱立させたアホ。大混雑大混迷に決まってるだろ。」
「ですわよね?ほんとあり得ませんこと!」
結果、どの私鉄も小規模であり輸送力拡張を行えないという事態に陥り、帝都圏・畿内を中心にひどい輸送力不足と混雑に悩まされ、度々交通網が麻痺するという大変に変態な輸送体系が出来上がってしまったのだ。
「もうほんとに待ちくたびれた…。」
「……同意いたしますわ。」
旭川で24年動乱直前に令嬢殿下に語った一連の国有化論。
結局24年動乱の収拾もあり、資金不足で日清戦争前には出来なかったが、ようやく下関条約の賠償金で国有化に至れたのだった。
「もうなんというか、形容し難いだろ。中央線と山手線と東海道線は全く違う会社だぞ。そもそも山手線丸くねぇし赤羽まで走ってるし。京阪神の新快速は汽車だし遅いし2時間に1本だけ。札幌に至っては馬車鉄道!」
「あーはいはい。で、どうなったの?」
興味ない感もうちょっと隠せないのかなぁ…。
「はい。鉄道国有化法を皇國議会で通過させ、鉄道省設置と、主要幹線の買収に至りました。……で、今は東北本線の部分複線化を進めつつ、北陸本線と羽越本線の日本海縦貫ラインを全通させ…、現在建設中は宗谷本線と花咲線ってとこですかね。」
僕は円卓に広げられた国内の基幹交通の地図を見る。
「大阪は貨客通過するの楽ですね、なんたって大阪駅がある。他も、名古屋とか福岡とか神戸や京都、仙台広島も貨物輸送は楽です。市街地突っ切りますから。」
ちなみに札幌はない。開拓真っ只中で、人口3万居るか怪しい。
「……問題は、帝都ね。」
裲がため息をついた。
戦後では東京駅側を経由して東京を通過するのが常識だが、この時代ではこのルートが存在しないのだ。
西南戦争後財政難に悩まされていた政府は、帝都市街地の中枢部を土地が高価すぎて買収が出来なかった。結果山手線の東半分が敷けない。故に帝都を貨物輸送で通過するには赤羽から新宿・渋谷を抜けて川崎に出るしかなかったのである。
「湘南新宿ラ○ンとか馬鹿なんじゃないの?東京駅すらないんだよいらねぇよそんなんはよ新橋以北を造れ。ってことで建造します。」
デェン!とあの重厚な赤レンガの図案を卓上に召喚した。
「日清戦争で大量の賠償金が手元に出てきたので、早速使います。」
「なんでして?今一度言っていただけて??」
「殿下落ち着いて。東海道線新橋止まり(物理)よかマシでしょう。」
建築計画書を数枚懐から出す。
「明治30年には用地を買収した上で上野 - 新橋間を着工し、あの重厚なレンガ駅舎、帝都の玄関東京駅の開業と共に完成、名実ともに東海道本線は全通しました。同時に中央本線は牛込 - 東京を開通しこれも全通しました。」
「で?変態ローカル線を作りまくった結果赤字83線とか許しませんわよ?」
「作りません。日本国有○道(国金失)じゃないんです、れっきとした国家機関ですから流石にやりません。採算取れなそうなところは民間の建設を待ちます。国鉄って酷い赤字のイメージありますけど、実際大儲けって殿下が一番解る身でしょう?」
そう問いただした。
鉄道開業翌年の1873年の営業状況は、年間の旅客収入42万円と貨物収入2万円、そこから直接経費の23万円を引くと21万円の利益だ。さらに明治維新直後で近代産業が未発達な時期であり「運ぶ荷物がなかった」事も考えられる。
つまり、開業当初の官営鉄道――国鉄は、利益率50%の大儲けで、かつ貨物運輸がほぼ存在しない上の利益であり、軍拡特需が続く現状において、貨物運輸の需要爆発・帝都圏/畿内の通勤旅客輸送の増加も伴い、恐ろしいほどのの黒字経営である。
更に物価の上昇に伴って、鉄道省設置とともに運賃の値上げが実施され、初乗り五銭となった。これを受けて「大蔵省に唯一意見できる省庁」と呼ばれるほど鉄道省は利益を上げており、結果大蔵省に目をつけられるに至る。
「まって、内務省は?」
「あれは省庁ではなくってよ。独立王国ですわ」
「Oh...」
「ともかく。鉄道省の連中から金を徴収し内務省に回しておきましてよ。沿線の工業地帯の開発に充てるそうですから、結果鉄道省も儲かるだろうし、一石二鳥になりますの。」
令嬢殿下が意地汚く笑う。鉄道省の方々ごめんなさい。
まあそれでも財政にかなり貢献していることだし、当面は大丈夫だろう。
ちなみに軌道幅は狭軌1067mmである。国際標準軌1435mmにすることも検討されたが、カーブが大きくなり、結果山がちな日本の地形に合わないため断念された。結局、一回の輸送量は史実と変わらない。
「話を戻しましょう。各工業地帯から下関港までの線路はだいたい複線で開通しました。下関と釜山の港湾施設は拡張工事を行っており、開戦前までにはなんとか完成するでしょう。」
「産業の方はどうなんだ?」
伊地知が令嬢殿下に説明を求める。
「8箇所建設した製鉄所は絶賛稼働中ですわ。官営工業地帯も順調に各種物資を排出、それにつられて隣接した地域にも、民需工場が続々建設れていましてよ。」
「うーん…、現状は国内が未開だから内需によってこの高度成長は支えられているが、その原動力が軍拡という国家の金であることを忘れてはならないと思う」
遠慮がちに彼は続ける。
「軍人が経済に口を出すのもアレだが…、特に日露戦後、軍拡の需要がなくなれば、行き詰まって大恐慌を起こしたりしないか?」
国家予算8倍の資金が、現在の成長を支えていることを忘れてはならない。このまま国家に頼った形で無計画に経済を拡大すれば、いつか破綻が来る。需要が衰え、拡大し尽くした工場群が停止すれば、それは大戦後恐慌の再現だ。
現在の皇國経済はニューディール政策に酷似している。一時的な経済の成長は招くものの、国家の臨時収入による事業が需要を生み出しているのを忘れてはならない。
合衆国はこの結果行き詰まって、さらなる需要を生み出すために大戦への参加を画策し、史実の帝國に経済封鎖を実行、結果戦争勃発、無事底なしの需要を手に入れ、経済を立て直したのだ。なら皇國も大戦巻き起こしてみる?馬鹿言うな、死ぬぞ。
やはり、長期の経済成長を実現するには外需が鍵となる。大戦景気も朝鮮特需も爆発的な外需が推し進めて、外需の終焉とともに終わりを告げた。
第二次産業革命が爆発的な植民地獲得ゲームを招いたことから分かる通り、重工業という莫大な生産供給力は、広大な国外市場を要求するのである。
「??待て…?」
伊地知がふと、言葉を切る。
「軍拡によってこの国が成長しているとしたら、今年まで衰えることなく経済が拡大している状況の説明がつかない…?」
令嬢殿下と僕が、ニヤと笑う。
賠償金による工業地帯建築ラッシュが日清戦争翌年の明治29年、食糧管理制度への移行と防寒装備の大量生産、第一次海軍拡張が明治30年であり、以降は大規模な軍拡は行われておらず、本来なら明治30年で経済成長は落ち着きを見せる頃合いなのである。
「さては…もう、内需と賠償金への依存を解決している、のか……?」
裲が僕らの方を向いて肩をすくめた。
これには彼女さえも呆れざるを得ない。本来なら笑うどころではないからだ。
史実を知らなければこんな大胆な作戦を実行できない。
「なんたって、大英と組んで…ロシアに露骨に喧嘩を売りましたからね…。」
そう、史実を知らなければロシアにビビって、到底出来なかったことである。
義和団事件をロシアが北京に到達する前に終わらせられたから、シベリア鉄道完成までロシアは喧嘩を売ってくることはないと知っているからこそできることだ。
「皇國の技術水準は、日清戦後すぐの技術改善改良と、統一規格制定によって底上げされ、特に軽工業・繊維は、欧米にも引けを取らぬほど発展しました。」
「うむ。」
「更に、陸軍へ納める防寒装備の、13個師団分を調達したことで衣類の生産はもうお手の物ですし、大量生産ができる設備も当分使われませんでした。」
防寒装備はたった数年でそう変わるものではないため、工業地帯完成後すぐ、医療品などを含め支援装備として先行し生産された。
「確かに建設した工業地帯を再度本格的に運用しだすのは明治36年からだな。そこまでに兵器類の開発が終了予定で、量産体制に持ち込める。……すると現状、工業地帯は需要のない空白時代をしていることになるな…??」
「今、工業地帯ではひたすら一般衣類を生産し続けていますの。」
令嬢殿下の言葉に、伊地知はどういうことかと首を傾げる。
「加工貿易という言葉は知ってるよな?」
僕は裲へと話を振る。
「え?え、えぇ。確か…、戦後の貿易体制じゃない?」
「そう。代表的なものは1970年代の自動車だ。」
「この加工貿易は…戦後のある程度進歩した技術水準があり、更に大規模な工業力を兼ね備えていたからこそ織りなせる業だったのよね?」
「その通り!」
伊地知は机上に肘をつき、手首に顎を置いた。
「中規模の技術水準と、大規模な工業力――?」
その2つは、今の皇國にピタリと当てはまる。
「そして、自動車の前、戦後10年…加工貿易が始まった頃。大量に合衆国へ輸出され、初めて貿易摩擦を引き起こして大問題になった商品があります。」
「…それは?」
「――"1セントシャツ"。安価な人件費が支えた超低価格衣料品でした。」
おもむろに伊地知が、手を机に落とす。
「そうか…。衣料品生産のノウハウを持つ大規模な工業地帯が、その衣類を生産する。技術レベルは軽工業程度。更に人件費は欧米よりも遙か安価……!」
戦後にすら遠く及ばない、明治期の皇國の人件費。
「そうです閣下。欧米よりも遥かに安く生産でき、かつ質も退けを取らない。そしてその一大消費地帯が、幸いなことに輸送費を欧米に比べて遥かに節約できる近場。」
そこまで語り終えると、令嬢殿下が我慢できずに伊地知の反応を待たず喋りだす。
「そして、ですわ!――"
「皇國勢力圏への衣類進出、か。」
衣食住という通り、服は人間生活をおくる中で最低限必須なものだ。
かつては特産品として大陸全土に流通していた南京木綿も、アヘン戦争以来の荒廃と大英の策略で産業ごと壊滅。清末の貧困に喘ぐ5億の人民は、衣類の供給を外国に求めるほかない。そこへ、皇國から1セントより安い衣類が大量に流入してくるのである。
史実、大英によるシェア独占や、技術でもたもたしている内に中華民国が関税自主権を取り戻して、できなかった稼ぎ方だ。
「なんたって不平等条約で、皇國輸入品に向こうは関税をかけられない。」
僕の言葉にも、なお伊地知は複雑そうな顔だ。
「摩擦はどうするんだ。清朝……はどうでもいいとして、起こりそうなのが英仏独露とだ。列強の勢力圏へまで、衣類シェアを独占する自体に発展しかねんぞ?」
貿易摩擦、と言いたいところだが残念ながら清朝には関税がかけられない。よって貿易摩擦など存在せず、一方的に売りさばけるのだ。だが、列強の利権に干渉すれば普通に死ぬ。
南通半島を大英に譲渡して日英協商を結び、来たる戦争へ向けて大英と友好を深めているにも関わらず、ここで彼らを敵に回しては意味がない。
「現状の中華大陸において、満州・新疆はロシア、山東は
「流石にそれは覚えている。長江以南から長沙=汕頭ラインだ。ここが皇國の半植民地だろう?」
史実では台湾で成果を収め、朝鮮や中華では決して成功しえなかった――『植民地』。
長江以南において皇國は、清人の怒りを最も買うことなくこれを展開することに成功しているのである。
「しかし…それだけではよく分からん。半植民地を闇雲に増やしても儲かるとは限らんだろう。逆にそこに足を引っ張られることもあるんじゃないか?」
よくぞ訊いてくれた、と言わんばかりに令嬢殿下は胸を張って説明する。
「さて、衣服の原料はなんでして?」
「基本的には綿花だな。」
「今度の対露戦で味方になる国家は?」
「大英だろう?日英協商…将来的には同盟か。」
「その通り。さて、綿花の一大生産地は?」
「―――英領インド…、そういうことか。」
伊地知が察した時点で、令嬢殿下は淀みなく語りだした。
「綿花を英領インドから大量に輸入しますの。大英は儲かる。それを原材料に、国内の軽工業が猛烈に衣類を生産、国内5000万の市場と、大陸へに反発なく築かれた皇國勢力圏へと無関税で輸出をいたして…、」
「皇國衣料品は、まず最初に皇國租借地・崇明島と上海に雪崩込みます。」
南通半島と上海の間の長江河口に浮かぶ崇明島。実にいいところに租借地を建設したな、と実感しつつ、僕は滑らかに地図を描く。
____________
[1899年 皇國勢力圏現勢]
至北京 至天津
¦ 英域 |
¦ |(南通半島)
武==九=南京
漢 江 ┗┳上海⚓
┃ ┃
長沙 南昌 杭州━寧波
¦
¦ 福州⚓
至広州
┃:皇國経営線
|:大英経営線 (津浦鉄道)
¦:列国経営線 =:長江
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「衣料品は続けて、昨年全通した皇國経営の滬寧鉄道と滬杭鉄道を通じ、蘇州・南京や杭州に持ち込まれ、米プランテーションを展開する長江三角州の全域に『清人労働者への生活改善商品』と銘打たれて売りさばかれます。」
「ふむ?」
「更に南京からは長江を蒸気船が遡上、九江や南昌、武漢(武昌)へと持ち運んでゆく。」
皇國勢力圏の最奥地かつ、他国勢力圏との交錯地となる交通の要衝・武漢(武昌)で皇國が売りさばいた衣類は、対岸の大英勢力圏・武漢(漢口)から鉄道を通じ、重慶や
「なお釜山港から平壤にかけても、朝鮮半島に敷設した鉄道沿線で朝鮮人民に衣類を売りつけます。さらに平壤から満州・奉天へ達し、そこで大々的に衣類を売りさばく。こうなれば――ロシア経済圏の満州がもろに影響を受ける。」
大英はもともと皇國へ綿花の輸出をすることで儲けているため問題はないが、
ロシア経済圏を荒らして、弱らせておく。
更にその富を背景に満州の北洋軍閥にも接触し、満州を不安定な状況に陥れておく。
「皇國が直接売るのは皇國勢力圏内と朝鮮でのみでしてよ。あとは軍閥やら馬賊やらが買い占めて大陸各地に転売していくわけですもの、反日感情が抱かれづらいというのもありますわ。」
皇國製品ボイコットが起こらずに売るだけ売れるというのは、どれだけ有り難いか。
英国 → 皇國 → 清朝/勢力圏
綿花 衣類
という図式が成り立つ訳だ。大英が最も得をしているように見せかけ、皇國製品を軍閥や資本家の手で英国含む列強経済圏に転売させボロ儲けする。更に大英の対日好感度が跳ね上がり、かつロシア経済圏の混乱というおまけ付き。
「まるで、対露戦のために存在するかのような経済戦略だな…。」
伊地知が呟く。令嬢殿下は不敵な笑みでそれに応える。
「それを考え遂行し抜くのが大蔵省人ですわ。」
「頼もしいことだ」
コレに加えて、長江に並行する南の山岳地帯を、南昌や長沙といった大都市を繋いで駆ける『南長江鉄道』は絶賛敷設中であり、1912年前後には全通する予定で、そこまで販路を拡大できるという伸び代を大いに残しているのだ。
この莫大な需要とその予想は、国内の軽工業を更に刺激。
第一次産業革命の成熟の加速に大いなる拍車を掛けていく。
米プランテーションによる農産物の安価・独占輸入と、軽工業製品の独占輸出。
差額によるボロ儲けと、内国軽工業の加速。
これが"原料供給地 兼 市場"の原理である。
「しかも、これに留まらないのよね。」
更に裲が令嬢殿下の言葉を継ぐ。もはや付属品をアピールしてお得お得と喚き立てる某テレビショッピングと化してきたぞ。
そんな皇國の壮大な経済戦略は、最後の説明に入った。
「昨年から兵器の大量生産が始まりましたが、すると当然のように衣類の生産が滞る。そこに民間企業を焚き付けると、次々と対清向け衣類工場を建て始めるの。
そこで彼らは気づく――『衣類じゃなくてもよくない?』ってね。」
「ほう…。」
「現状の技術レベルで作れるもの(良くて日用品)なら何でも清朝へ売れることがわかるわけ、原料を英国から輸入して大陸へ輸出しまくるのよ。」
すると、大陸の玄関口たる崇明島・上海に皇國の輸出品が押し寄せ、上海から長江デルタに撒き散らしつつ南京に送られ皇國製品は長江沿川を遡ってゆく。すると上海-南京の滬寧鉄道における物流が活性化、沿線に皇國企業が投資を行う土台が組み上がるというわけだ。
金融資本の進出と資本の投下へ向けて、労働力も含めたバックグラウンドの整備を行う勢力圏経営。
重化学工業を中核とする次期・第二次産業革命への備えも怠らない、この周到さ。
僕は深く、深く笑う。
「これは、皇國の高高度成長を半世紀に渡って支えることのできる、一大植民地の開墾です。」
『江南は皇國の生命線』――近頃、年6%の成長を享受するようになった列島で囁かれる文句だ。
皇國の第一次産業革命の完遂は、とんでもない加速力のラストスパートにより、もう間もなく実現する。
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