応援コメント

第1話 恋だと思っていた(葉月)」への応援コメント

  • わたしはそれ以上、何も無いという顔をして歩き出した。
    すると何故か、陸も自転車を引いて歩き始めた。
    わたしたちは並んで歩くことになった。

    おお、この描写でもう彼が片思いをしているのを表現している。素晴らしい。これから彼のどんなアプローチが始まるのだろう。
    なんて思っていたら全然始まらなかった。
    そして葉月さんは「恋されていたと思って嬉しかったのになんでもなかったのかー」ということに。
    ここからどうなるんだろう。

    描写の観点でもう一つ良いなと思ったのは、自転車のカラカラという音。
    あれが響くほどに会話がない、そして周りに雑音がない。つまり静寂。その象徴なのですね。そしてその音を隔たりと呼ぶ表現も素敵です。
    カラカラという無機質な音がまた、無慈悲に流れる時間のようでもあり。車輪が進むと言うことは、時計の針も進むと言うことで。そういう想像を膨らませる、素晴らしい描写だと思いました。

    作者からの返信

    またまたコメントありがとうございます!
    この作品は少しずるくて、少しだけ男の子が主人公の回を入れてますw
    どうしてもしゃべらない。
    でもどうしてもしゃべらせたくて。
    静寂が上手く伝わってくれてうれしいです。とにかくしゃべらないので(そんな設定作るなよ、と)。