第6話二人の美少女
「ハァァァァァー!」
俺の買ったばかりのソードが太陽の光で輝きながら水色をした液体を切り裂く。
「ピュュュュー」
と可愛い声を上げるてスライムが飛び散った。
ティッティーンと言う効果音と同時に俺のレベルが3にアップした。
隣にいた秋人もレベルアップしたらしく。
「こんだけ倒してもレベル3かよ」
俺達は鍛冶屋を後にした後、草原でモンスターを狩りまくっていた。
「まぁまぁ秋人落ち込むなよ。まだ始まったばかりだぜ!今のでスキルポイント貯まっただろ、スキル習得して見ようぜ!」
俺がそう励ますと、子どもの様に秋人が元気になり立ち上がった。
「そうだよなぁ!よっしゃー!スキル習得完了だぜ!」
秋人はすぐさまウィンドを操作してスキルを習得した。
「なんて言うスキルを習得したんだ?」
「プリック?てスキルだ」
「ふーん、英語で刺す、て意味だな。秋人使ってみろよ!」
「おう!」
そう言って秋人は槍を後ろに大きく引いてかまえた。
「プリッーク!」
と秋人が叫ぶと刃先が黄色く光り輝いていた。そのまま秋人は槍を突き出すと空気を切り裂く音を立てて空間を切り裂いた。
「おぅー!」
俺達は声を合わせて興奮していると近くで悲鳴が聞こえた。辺りを見回すと黒壁で長髪の女の子が、自分の背丈より長いスナイパーライフルを振り回していた。
「来ないで!」
そう言って〈スカイスピアー〉と戦っている。戦っているというよりはただ単に〈スカイスピアー〉を叩いているだけだ。
俺達は顔を見合わせて小さく頷くと同時に走り出した。
「プリッーク!」
「ティア・プリース!」
覚えたばかりのスキルを叫びながら〈スカイスピアー〉を切り裂いた。パリン!という効果音と共に俺達が切り裂いた〈スカイスピアー〉は弾けた。
「大丈夫かい?」
そう言って手をだすと彼女は白くて細い綺麗てを伸ばしてくれた。俺はその手を引き上げて彼女を立たせると、彼女は身体をパタパタと叩いて深々と頭を下げながら御礼を言った。
「そんな、頭を上げてくださいよ。俺達はただ見過ごせなかっただけですから」
そう謙遜をしていると、秋人が倒れている少女を見つけて駆け寄った。
「どうしたんですか?」
と秋人は立っている彼女に声をかけた。
「さっきのモンスターに攻撃を受けて、急に倒れたんですよ」
彼女も慌てて少女の近くに寄ってしゃがみ込んだ。
「麻痺しているな!〈スカイスピアー〉は低確率で麻痺を起こさせるって町で言ってたからな」
そう言って、秋人はウィンドウを開いてポーションをアイテム化させて少女に飲ませた。
すると少女は起き上がり目をパチパチさせながら辺りを見回した。
「冬華!この人達だれ?」
「この人達が私達を助けてくれたの!御礼を言って夏菜!」
そう彼女が言うと少女は立ち上がってお辞儀をして御礼を言いった。
「どういたしまして!えーと?夏菜ちゃんでいいのかな?」
そう俺が質問すると慌てて彼女が自己紹介を始めた。
「申し遅れました。私、雪影冬華と言います。隣は幼馴染の清水夏菜です!よろしく!」
「清水夏菜です」
2人はそう言ってまたお辞儀をした。
「俺は、涼宮春風で、こっちが友達の葉山秋人!
こちらこそよろしくね!」
「おう!よろしくね!」
俺が自己紹介をすると秋人も続けて挨拶をした。
俺達はしばらく4人でモンスターを狩りまくり町に戻った。
町に戻ると雰囲気の良いレストランに入り食事を始めた。このゲームでは空腹ゲージがあり空腹ゲージがゼロになると数秒単位でHPが減って行くようだ。
「なんで夏菜ちゃんは小学生なのにログインしているの?」
秋人がそう質問すると夏菜は机を叩き立ち上がって怒鳴った。
「だれが小学生だ!私は立派な中学三年生だ!」
そう言ってプンプンして座り込んだ。どうやら少し周りが騒ついたのを気にしているらしい。
秋人は慌てて夏菜を慰めにかかった。
しばらくして料理が出されると夏菜の機嫌も落ち着いた。そうして俺達はフレンド登録を済ませて別れた。
「なぁ秋人お前、冬華さんに興味あるだろう!」
俺は急に顔を赤らめて秋人の質問に否定をした。しかし秋人はヘラヘラ笑い
「分かった!分かった!」
といった。
「分かってないだろー!」
そう叫んだ瞬間ゲームの視界が急にかき消された。
そうして俺は眼が覚めるとカプセルから出て時計を見た。どうやらもう10時のようだ。
END THE GAMEは教育場のゲームなので10時になると強制ログアウトさせられる仕組みになっている。また平日は午後6時から土日祝日は午前9時からログイン出来るようになっている。
俺は明日も秋人にいじられのを覚悟してベットに入った。
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