カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの
「それに先の大戦から教会のパラスメントによる権力だけで政府と同等の力になっている事も不思議じゃないですか?」
「それは先の大戦での政府側が魔人族に下手に出過ぎたせいで余計な犠牲者が出たのがあるじゃないですか?」
「確かにその通りです。今までは政府の元で警備や軍事が行われてたがあくまでも政府の基準によっての治安。だからこそ政府の権限がなければ動けなかった。ですけど魔人族になるとまた司法の壁で上手く動かせなかった警備、軍事が教会のパラスメントで戦後になってから賄うという形になりました。」
「でもキャビンさんそれが第12師団の存在と何があるって言うんだ?」
「まず教会は人間側という前提で第1師団から第5師団は危害を及ぼす魔人族およびミラージュ・ファミリー拘束のための【武装兵団パラスメント】。第6師団〜第10師団は孤児院経営、イベント時の賛美歌合唱、冠婚葬祭、教育といった【聖職者チャペル】。そして占いの吉凶、死霊に取り憑かれたものを祓う【悪祓いエクソシスト】が第11師団ですが。先の大戦後から徐々に表立って活動する教会では非公式の裏切り(ダリアのユガ)と言われてる魔人族の抹殺を唯一許可された【魔人狩り】の第12師団。」
「魔人狩りって教会は無益な殺傷は禁じているですよ?それって……」
「カラカラ、そうなのです。教会は無益な殺傷は神の教えに反しております。それは人間、獣人、魔人にもそれは当てはまります。しかし神の名の下に裁くとなればどうでしょうか?」
「それが実際に教会がやっているとしたら恐ろしい事ですよ。」
「カラカラ、確かに司法の法律としては指名手配犯の生死問わずものは殺傷をしても構わないとの事ですが、教会はそれを禁じております。しかしここ最近でその第12師団が関わってるであろうミラージュ・ファミリーの情報がございまして。」
「その情報は本当なんです?」
「カラカラ、それでしたらコチラの記事を読んではどうでしょうか?」
キャビンの話に着いて行けないリクト君にキャビンはとある新聞記事を渡し全く話に着いていけない私もその新聞記事を読む事にする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます