カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの
『ねぇ、ねぇ。今、歩いて居る人ってさ、前に校庭でミラージュ・ファミリーと戦ってた人だよね?』
『そうそう!私、近くで戦ってるのみたけど相手はミラージュ・ファミリーの幹部だったのよ。』
『えぇ?!マジで?ミラージュ・ファミリーの幹部と戦ってたのかよ!』
『ミラージュ・ファミリーの幹部でも【死神】のアダ名を持つスカル・レイだよ。』
『まじかよ!さすがサドマーゾ!これならミラージュ・ファミリー壊滅も時間の問題だな!』
私は学生さんの話し声に耳を傾けると、どうやら私がワスア魔法学校の校庭でスカル・レイと戦っていた時の話のようね。どうりで私を見てやたらと視線を感じるわけね。
『それとさ、スカル・レイとサドマーゾが戦っていて途中から入ってきた子だけどさ。その子ウチの生徒らしいよ!』
『あぁ!知ってる!!確か名前はえぇーっと。リクト・ビタンだよね?』
『そうそう!軍人家系で有名だったビタン家の子!』
『確か元々はアペディグリー(血統)クラスから、お姉さんが亡くなってから家が学校への給付金フォルザ(強さ)クラスにクラス替えされてたんだよね?』
『聞いた話だけど血筋や家系の有名度重視のアペディグリー(血統)クラスでも実力が上位だから学校の情けで退学の所をフォルザ(強さ)クラスにクラス替えになったって話。』
『そうなのか?!それは驚いたよ。アイツらって血筋や家だけが自慢なのにそこで実力が上位だなんて凄いな!』
『それはそうだよ!お姉さんがあの【戦場のヴァルキリー(戦乙女)】なんだぞ。学校もあの英雄の親族を退学させるには不味いだろ。』
『でも、あの家系や血筋だけが自慢のアペディグリーの連中ってどうも言う事、一言が俺達を見下してるっていうかさ……』
『そうよね……学校に通えるのは自分達の寄付のお陰だって態度に丸見えだから余計にな。』
『実力なんて大したことないがないのに威張り散らしてよ。』
『でもね、これも噂なんだけどね。』
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