カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの
こうして、神はカザムとレダに衣を与え、エデンの園の東方へと追放されてしまいました。
神はエデンの園に生えている木を見つめながらつぶやきます。
『まぁ、しっかりやりなさい。2人とも。』
こうして神はそっといつまでも人間を見守っておったそうな。
そして時は流れ神クロドロスは堕落した人間達に怒りを覚えて滅ぼそうとします。そして、また魔人も人間に対して極悪非道な限りを尽くします。そして憎しみの連鎖は止まらず人間と獣人に精霊、魔人との争いも生まれてしまいます。
神は自ら造った我が子同然の争いを嘆き悲しむが、ただ見守るだけで胸が痛むばかり、そして神は地上に救世主となる子を誕生させるのです。
その名は【カリオストロ】。それは約束された神の子と呼ばれました。その誕生秘話も普通では考えられないと言われています。
カリオストロの母【クルナ】は処女のまま、聖霊によって身ごもったとされているのが何とも神秘的な話。
そしてカリオストロの人生は波瀾万丈に満ち溢れていた。
当時のダユヤ王が2歳以下の男の子を皆殺しにするよう命令を下す。【ダユヤの王が生まれた】という噂を聞いた当時のダユヤ王ヘロデが、自らの地位が脅かされることを恐れて、『2歳以下の男の子を皆殺しにせよ』という命令を下したのです。
幼子カリオストロは、すぐさま父ソセフと母クルナに連れられて、エジプトへと脱出しました。
やがて4年後、ヘロデ王が死ぬと、一家は故郷に戻り、穏やかな生活を送り始め、カリオストロにはアコブ、タセフ、シモン、ウダの兄弟とふたりの姉妹ができました。
さて、故郷ナザレに戻ったイエスは、30歳を過ぎるまで、大工である父の仕事を手伝いながら、その地で暮らしてダユヤ教の預言書や律法にカリオストロが精通していったのもその間のことでした。
そしてカリオストロに大きな転機が訪れます。ハイネとの出会いです。そう【バプテスト(洗礼)のハイネ】のことです。
ハイネはコルザン川の岸辺で『悔い改め洗礼を受ければ、罪が許される』と説き、人々に洗礼を授けていました。
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