カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの

どの世界にも神様というものがある絶対唯一の神様、八百万の神、司る神、その話には数々の神話や伝説があるとされている。


このマヤローモにも存在すると言われている。


かつて、この地は何も無く【クロドロス】という竜の神が想像されたと言われている。


1日目。天と地を造った。暗闇がある中、光をつくり、昼と夜ができた。


2日目。神クロドロスは空(天)を造った。


3日目。大地を造り、海が生まれ、地に植物が生えた。


4日目。太陽と月と星を造った。


5日目。魚類と鳥類と精霊を造った。


6日目。獣人と家畜、そして人間を造った。


7日目。神はお休みになった。


そして天地創造を終えたクロドロスが最初に作った人間は【カザム】という男性で神は本当の息子カザムを大変可愛がったそうだ。


そして神はカザムにこの楽園の地で約束を1つだけさせた。


『カザムよ、父さんと約束してくれ。ここになっている全ての実は食べてもいいが、善し悪しの知識の実だけは食べてはならぬ。それを食べると、お前はすぐに死んでしまうからな』と。


神はカザムに【知識の実】だけは絶対に食べてはいけないと言い聞かせ、またカザムも素直に頷き、こうしてカザムは植物の実りが豊かなエデンの園の中で健やかに生活をしていました。


すると、ある日、神は言いました。『カザムは男だし。妻が必要でだろう。女性を作ろう。』と言いました。


神が決心した深夜。


カザムがすやすやと眠り込んでいるところに神が忍び寄り、カザムから肋骨を一本取り出し、そこに肉を付けて一人の女性を生み出しました。


女性の名前はイヴと名づけられ、アダムとイヴは仲良くエデンの園で暮らし、アダムはイヴを連れてエデンの園を案内しました。


『レダ父さんが言ってたんだけど、あの善し悪しの知識の実だけは食べちゃいけないみたいだよ。』


『そうなの?』


『なんでも僕らがあれを食べると死んじゃうらしい』


『へぇ……それは怖いわね。分かった。食べないようにするわね。』


イヴもまたアダムの言葉に素直に頷きました。しかし、悲劇はすぐに襲ってきてしまうのです……


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