カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「これで絶頂フィナーレよ!この豚野郎っ!!ランページ・ホース!」


私が右手を天にかざしてランページ・ホースと唱えた瞬間に出てきたのは鋼鉄の素材に今にも跳ね上がりそうな前足でに『ヒヒーン』と鳴く雄々しい姿の三角木馬。


そして私の合図でトォーズ・ウィプとバインド・ロープで後ろ手縛りにされているシャーカに向かって駆け寄りメルザードは三角木馬に跳ね上がられ空中へ舞う。


「なにこれ?超面白くないんだけど!」


「コレで貴方は絶頂するわよ!」


「な、何これ?!超引き寄せられる!」


「コレがサドマーゾのフィナーレ性(ショウ)タイムよ!」


そしてメルザードは自分自身の重力による落下とランページ・ホースの引力によって急加速して股から首元へと縦一直線で引き裂かれるその瞬間の出来事だった。


するとシャーカの真上からチャックのファスナーが現れてファスナーが縦に下されるような形で時空の裂け目のようなものが現れる。コレは前に見たやつ!


「やれやれ、何して遊んでいると思ったら、コイツら相手にしていたとはのぉ。」


するとチャックのファスナーから触覚の長い昆虫の様な姿に錫杖を構えると周りには押し潰されるかの様な重力が発生する。


すると私のランページ・ホースはその重力によって簡単にバラバラにされてしまいシャーカの拘束も解かれてしまう。


「あれれ?ナージャちゃんじゃない?どうしてこんな所に?」


「やれやれワシの仕事はとっくに終わって待っていたのに貴様ときたらいつまで経っても戻ってこらんから様子見に来たらこのざまじゃ。」


「って事はU-ウィルスが手に入ったって事?!」


「ついでにコレもじゃ。」


「なにこれ?」


ナージャと呼ばれるやつはマントの懐からコルクの栓で閉められた試験管を取り出しシャーカに見せる。


「大戦時の生物兵器オベリスクの肉片じゃ。それにコレも手に入れた。」


「なに?その小汚い紙の束は?」


「ネオ・アームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲の設計図じゃ。」


「「?!」」

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