カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
「どうやら、ウチの勝ちみたいだね!さよな……ゴホッ!」
勝利を確信したシャーカは間髪入れずに地面に突き刺した大刀を手にしようとするが、シャーカの口から血が吐き出されてしまう。
「アレ?アレレ?超可笑しいんだけど?なんでウチ口から血が吐いてるの?」
「フィンガー・バレッタ拳波(けんは)は身体操作で俺の身体から波を起こして相手にその波を伝える技。物理攻撃で俺が傷を負っても内臓を破壊させる事は出来ると思ってな。」
「ガハッ!はぁはぁ……コレは超面白いね!だけどね!」
「今だ!日野先生!」
「了解!飛んでリクト君!」
「スカイ・ウォーク!」
「何?!」
私はリクト君がシャーカと戦闘しているその間に除細動器のパドルにジェルを塗り込んで、リクト君のタイミングで床が水浸しになった所で除細動器で感電させるって言う作戦。
私は充電された除細動器のパドルを地面に触れてスイッチを押す。
「ギャァァア!!」
「今よ!バインド・ロープ!秘技・胡座縛り!」
「グッ!」
シャーカが除細動器に感電して身動きが出来ないウチにバインド・ロープで胡座縛りにしてシャーカを拘束する事に成功。私はリクト君の元へ駆け寄る。
「リクト君!」
「作戦成功したな。」
「それよりもリクト君、血が!」
「大丈夫だよ。こんなのカスリ傷だよ、気にしないでくれ。それよりもコイツをどうするかだよ。」
リクト君が私のバインド・ロープで拘束されているシャーカを見ながら指差しをする。
「アハハの超情けないわウチ。こんなのに簡単に引っかかるなんて……」
「おい、無理に話さない方が良いぞ。これからてめぇはパラスメントに引き渡してから色々と話してもらわなきゃなんでな。」
「アハハ……アハハハハハハハハ!!」
「何が可笑しい?」
するとシャーカは何か狂ったように笑い出して、それを不自然に思いイライラを募らせるリクト君は問いただす。
「いやぁね。これでウチを捕まえた気で居るんだから、頭がお花畑過ぎで超ウケるんだよね。」
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