カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
リクト君はそう呪文を唱えるとシャーカの懐から鳩尾に向けて思いっきり体重移動をさせながら体当たりの如く肘打ちを喰らわせる。
「ぐっ……流石に効いたなぁ!ここまでとは超楽しいわ!」
「はぁ……ここまで頑丈だと溜め息吐きたくなるな。」
シャーカは身体をくの字に曲げながら言ってから身体を起こしてから大刀を手に持ち構えるけどリクト君の肘打ちした所から血が滴り落ちるのが分かる。
「アハハハ、やっぱり腕を硬くしてもウチの鮫肌には負けちゃうよね!もしウチと素手でやり合うならスレイヤーちゃんぐらいじゃないとね!」
「なら次で終わらせる。」
「アハハハ!超面白い事言うね!ギャグにしてはセンスないよ?」
するとシャーカは大刀を地面に突き刺して両手を大きく広げて十字架を真似るような姿勢を取る。まさしくノーガードといった状態。
「なんのつもりだ?」
「アハハハ!そのセンスのないギャグに応えてあげようと思ってね!ウチは受け止めるだけにしたよ!さぁ、掛かってきなさい全力で!そして受け止めた瞬間にカウンター決めて切り刻んでやるわ!」
「なるほどな。俺の矛と、てめぇの盾。まさしく矛盾というやつか。全力でてめぇを破壊してやるよ。」
そう言ってからリクト君は身体を脱力させて上半身から指先に掛けてブラブラとまるでリラックスさせるようにする。
「さぁ、いつでも良いわよ?」
「そうかい。アイアン・ガード。」
リクト君は腕をブラブラとリラックスさせたまんまアイアン・ガードの呪文を唱えて身体の硬度を高める。
「キョリ・ツメ!」
「さぁ!受け止めてやるわよ!」
そこからリクト君はキョリ・ツメでシャーカに近付き加速させながらも拳を握り構える。
「フィンガー・バレッタ拳波(けんは)!」
リクト君はそう呪文を唱えながらシャーカの鳩尾に拳をめり込ませるがシャーカは何も反応しない。まるで何事も効いていないかのようだ。
そしてリクト君が拳を叩きつけられた所からシャーカの鮫肌の影響でアイアン・ガードで硬度を高めたとはいえ拳から血が滲み出る。
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