異世界で接骨院を開業。副業は魔法淑女

カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「大丈夫だよ。多少の事ならセクメトの能力で肉体は回復出来るからさ。それに心配すんなよ？」

「え？」

「俺は簡単に死なねぇよ。」

「うん。その言葉信じるよ？」

「あぁ。信じてくれ。」

「死んだら許さないんだから！」

「分かってるよ。それじゃ頼むよ日野先生。」

そう言ってからリクト君は空中から降りて私の手を話すとリクト君は1人でシャーカの元はゆっくりと近き、私は踵を返してあるものを用意する。

「あれれ？アンタ1人だけ？ウチとサシでやる気？超ウケる！」

「あぁ、てめぇは俺1人で充分だ。」

「良いね！その根性は！男なら真っ向勝負でやらないと超面白くないもんね！」

「行くぞ。キョリ・ツメ！フィンガー・バレッタ！」

リクト君は呪文を唱えるとキョリ・ツメでシャーカとの距離を詰めながらフィンガー・バレッタを勢いのまんま貫手でシャーカの腹に突き刺そうとする。

「ちっ！」

「超ウケるでしょ？ウチの肌はさ、物理攻撃には耐性のある鮫肌だから攻撃した人が傷付くのよね！」

「それなら、スカイ・ウォーク！カマイタチ踵落（しょうらく）！」

リクト君はスカイ・ウォークで空中へと跳びそこから身体をクルクルとでんぐり返ししながらシャーカの頭に踵落としを喰らわせる。

「痛たたた。流石にコレは少し痛いわ。」

「おいおい、頭をカチ割ろうとして、これ喰らって『少し痛い』は流石に凹むかもな。」

「まぁ肩凝り、首凝りには効いたかな？超ウケるでしょ？」

「舐めやがって。」

「アハハ！ウチが舐めるのは飴ちゃんだけ！」

「キョリ・ツメ！」

「もう目が慣れちゃったよ！そらよ！」

「マントラ！」

シャーカはリクト君の素早さに目が慣れたのだろうタイミングを見計らってカウンターを仕掛けるつもりだったけどリクト君も馬鹿じゃない。

マントラで相手の攻撃を見切ってからリクト君はシャーカの懐まで潜り込んでいく。

「てめぇは物理攻撃をした奴を傷つける鮫肌だよな？なら硬度を高めた攻撃ならどうだ？アイアン・ガード！フィンガー・バレッタ猿臂（えんぴ）！」