カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「なんとか間に合ったな。日野先生。」


「リクト君。リリーナちゃんは?」


「それならもう大丈夫だよ。親父さんに預けてきたよ。」


「それならよかった……」


「それよりも自分の心配をしろよ?危うく溺れ死ぬ所だったじゃねぇか?」


リクト君はそう言いながら手を差し伸べ、私はリクト君の手を握り立ち上がりトォーズ・ウィプを構えると、シャーカは大刀を地面に突き刺し言う。


「キャハ!まさか私の水の牢屋をこうも解かされるとはね。超ウケる!」


「ミラージュ・ファミリー、フルッティ部隊【大刀の魔女】シャーカ。今度は俺が相手だ! カマイタチ!」


「ならウチは爆水波【ばくすいは】!」


リクト君は中段の回し蹴りをした後に辺りの空気を歪ませて真空の斬撃波を出したと同時、シャーカはすぐさま地面に突き刺した大刀を両手に持ち振り下ろすと大刀から大量の波が押し寄せるとリクト君のカマイタチとぶつかり、相打ちとなる。


「へぇ、中々やるじゃん。超ウケる。」


「油断しない方が良いわよ!」


「おっとっと!そういや実質2対1だったわ。超楽しくなってきた!」


私は大刀を振り払ったシャーカにトォーズ・ウィプで攻撃するがシャーカの身のこなしが良く大刀でガードされてしまう。それでも楽しそうにするシャーカに不気味さを覚える。


「やっぱりミラージュ・ファミリーの幹部だけあって一筋縄じゃ行かないか……」


「みたいね……」


リクト君はボソッとため息を吐くように一言呟くと、それに応える私。リクト君の額には冷や汗が頬を伝って落ちてくる。


「またまたウチから行くね!水分身!からの爆水波!」


シャーカは水で作られた自分を分身させた後にシャーカ本体と分身は大刀を両手に持ち勢いよく振り下ろしと大刀から大量の波が押し寄せる。


「スカイ・ウォーク!」


「トォーズ・ウィップ!」


リクト君はすぐさまスカイ・ウォークで空中へ飛び私は右手を天にかざしてトォーズ・ウィップを出してトォーズ・ウィップで上の瓦礫に巻き付けて避ける。

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