カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
ところ変わってリクト君はリリーナちゃんをお姫様抱っこしながらリリーナちゃんを安全な所へ避難している途中だ。
「桃香先生、大丈夫かな?」
リクト君にお姫様抱っこされて心配しそうにリリーナちゃんがポツリと一言漏らしてくる。
「大丈夫だよ。日野先生なら。」
「本当?」
リクト君は優しくリリーナちゃんに声を掛けてから、それでも心配しそうな声でリリーナに対して続けてリクト君は言う。
「日野先生はおっちょこちょいだけど優しくて正義感があって誰よりも強いよ。」
「そうなんだ。ライオンのお兄ちゃん、もしかして桃香先生の事が好き?」
「ブフッ!ななな、何を言ってるんダ?!そ、そ、そんな好きとかそう言うのじゃねぇよ!」
リクト君はリリーナちゃんの急に予想だにしてない一言に慌てふためいてしまい動揺してしまった。
「へぇ〜……ライオンのお兄ちゃんは桃香先生の事が好きなんだぁ。」
「だ、だから、からかうなよ!ったく!」
「お兄ちゃん顔が真っ赤だよ?」
「あ、赤くなってねぇよ!」
「もう、ライオンのお兄ちゃんは素直じゃないよねぇ。」
リリーナちゃんは可愛い顔して小悪魔の様な笑顔でリクト君をイジってきては楽しそうにリクト君をオモチャにして遊んでいる。
「まぁ、もしかしたら、好きなのかもな……」
「え?なんか言った?」
「何でもない!」
リクト君はポツリ聞こえるか聞こえないかの声で本音を漏らした事に少し後悔しながらリリーナちゃんを安全な所へ行くと、教会の武装組織であるパラスメントの姿が病院内を囲んでいるのが見えた。
「パラスメントか。ここまで来たら嬢ちゃんの保護が出来そうだな。」
「あ!パパだっ!」
「ちょうど良いな。
リリーナちゃんは病院内を囲んでいるパラスメントに現場指示をしているお父さんを見つけて指差して、リクト君はリリーナちゃんのお父さんであるヤウェイ・ダヌシカの元へ駆け寄る。
「パパっ!」
「リリーナ?リリーナかっ?!」
リリーナちゃんは少し遠い所から声を上げるとリリーナちゃんのお父さんは、その声に気が付き後ろを振り向くとリリーナちゃんの姿を確認する。
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