カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「あれれぇ?超ウケるんだど!ウチの水分身2体がこんな短時間でやらられて、ナージャちゃんの部下がサドマーゾにやられてるんだけど!超ウケるわ!」


場所は変わってここはマヤローモ総合病院の監視室そこには監視映像を見ながら椅子に踏ん反り座るミラージュファミリー幹部の懸賞金1億2000万マルクのフルッティ部隊のシャーカが居座っている。


監視室なら少なくても人間は数人ほどいるはずだが、監視室の人間は、その部屋で血の海の中、無惨にも倒れ込んでいるではないか。


その惨劇の中で平然と何事もないように監視室に居座るシャーカの神経は正気の沙汰じゃない。


そしてシャーカは自分の分身とはいえ、こうもアッサリと短時間で2体も鮮やかに暗殺されてしまっただけでなく、インセット部隊のマンティもやられてしまった事に驚きながらも笑っている。


「この部屋に入って魔人族報知器の無力化までは良かったんだけどねぇ。まさか、ご主人様が警戒していた2人がまさか、この病院に居るとはね……なんだか面白くなってきちゃった!」


そう言いながらシャーカは椅子から飛び上がるように立ち上がり椅子の横に立て掛けておいた大刀を背中に担いで更に続ける。


「ウチの水分身を2体も倒した精霊セクメト使いの坊主にサドマーゾは斬り応えがありそうだしね。ウチ自ら前線に戦っても良いんじゃない?」


シャーカは最後に独り言を呟いた。


「ちょうど監視も飽きてきたし。ナージャちゃんの部下もサドマーゾにやられちゃったし、敵討ちって事にしておけばサドマーゾとセクメトの首を差し出せば大丈夫しょっ?」


そう言ったあとに血の海と化している監視室を後にしようと歩き始めた時、シャーカはある事に気付く。


「あれれぇ?可笑しいなぁ。確かにウチ確かにやったって思ったのになぁ。」


監視員の1人が血を流しながら倒れても微かに息をいているのが分かる。シャーカは虫の息の監視員に近付き酷い仕打ちをやった。


「まぁ、どのみち助からないし楽にしてあげたわ。」


シャーカは大刀で身体を突き刺し息の根を止めて監視室を後にするのである。





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