カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「秘技!鉄砲縛り!」


マンティは私のバインド・ロープによって片腕を肩の上から、もう一方を側面から背中にまわして縛る鉄砲縛りに掛かって身動きが取れないでいる。


「な、何だこれ?!動けない!」


「どうやら作戦成功のようね!」


私の作戦は最初にバインド・ロープでマンティを拘束しようとするけど、確かにバインド・ロープの動きは速い。


だけどマンティには速さが分があるからワザと避けさせてあげたのだ。


そこからメルト・キャンドルで注意を引かせてマンティが矢を放っている隙に私はバインド・ロープをマンティの背後まで気付かれない様にギリギリまで細かく操作。


私の声と同時にマンティに対してバインド・ロープで秘技・鉄砲縛りで拘束したらもう私が勝ったも同然よね?


「キリキリ!オデを捕まえたからってなんなんだ?!こんなもの……」


「そうはさせないわ!フィナーレよ!絶頂しなさい!ピンヒール・キック!」


私が『ピンヒール・キック』と呪文を唱えた瞬間にピンヒールを履いた右足に灼熱に燃える炎が纏う。


「ウェエエエーイイィッ!!!!」


私はバインド・ロープで鉄砲縛りに巻き付けられて身動きの取れないマンティに向かってに飛び上がった瞬間に上段の回し蹴りを喰らわす。


「ぎゃぁあああ!」


ミラージュ・ファミリーのインセット部隊である弓矢使いマンティは燃え盛る炎に焼き付くされて消し炭にされた後には残さず消え去り、そこから逆五芒星の宝石が埋め込まれたの指輪が金属音を立てて落ちてくるのが確認出来る。


「よし、私はこれで大丈夫ね。あとはリクト君がリリーナちゃんを安全な所まで避難させているのと、病院のロビーの方よね……」


私はマンティから出てきたグリーンガーネット(ツァボライト)を拾いサドマーゾの姿なので胸の谷間へポケットにしまってから病院のロビーへと向かう。


これ以上、被害が出ていなければ良いんだけど……


でも考えるよりいち早く行動して向かわなくちゃ。みんな無事でいてね。すぐに向かうから!


私は急いで病棟を後にしてもう1人のミラージュファミリーの居る病院ロビーへと急ぐ。

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