カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう

「まぁ、治ったなら良いでしょう。ってか、晩ご飯作ってる途中?」


「はい。ちょうど支度しようとしてましたので、まだ晩ご飯まで時間がかかりますね。」


「あぁ、それじゃあ今日、魚買ってきたからコレ使ってもらえる?」


「カラカラ、かしこまりました。じゃあ、コレをメインディッシュに使いますので、お料理が出来上がるまで少々お待ち下さいませ。」


「分かったわ。私は2階の部屋に居るから出来たら読んでちょうだい。」


「了解しました。」


私はそう言ってからリビングを出て自分の部屋へといきポニーテールの髪を解いてからヘアゴムを机の上に置いてから少し腰掛けている。


思えば、この世界来てから私は慣れてきたせいか、なんだかんだで生活出来ているんだな……


30歳の誕生日に魔法使いにされて勝手に私の居た世界とは違う異世界に放り投げ出されて、市民権の獲得の為に獰猛な植物に追っ掛け回されながらキャビンと出会ってサドマーゾにされて……


そうかと思えば街中でミラージュ・ファミリーと出会して戦う事になって、ケガした人を治療してたら病院にスカウトされたから今の職場になったのよね。


そこから今、色々と休みの日に動いているけど、良い感じの自分の接骨院のテナントを見つけたり、換金所に行ったり銀行口座開いたりしたっけ。


その後にリクト君の正体が分かって、悔しい思いもしたし、旧病棟でキャビンとリクト君の3人で大変な思いをしたりしてから今に至るのよね。


そう思うと、この世界に来てから色々と起こったりバタバタしてたから考える余裕がなかったけど、考えてみると30歳になってファンタジーの経験している私って……


「カラカラ、桃香様。晩ご飯の準備が整いました。」


「はーい。今、行くわ。」


そう思い考え込んでいると私の部屋のドアからコンコンっとノックが鳴りキャビンが晩ご飯が出来上がった事を知らせてくれたので私は部屋を出て1階に降りて晩ご飯を美味しく頂いた。


その後、お風呂に入ってからベッドに横になると『明日も仕事なのよね』って思いながらも、いつの間にか夢の世界へと落ちていく。

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