カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね

「ちょ!何で、こんな人間兵器がこんな所にあるのよ!」


「それはワイが教えてやろう。」


「「「ッ?!」」」


「まずは戦争とは医学の発展に直結すると言われている。その中でもアンデット兵士ことU-ウィルスは特に死んだ者が生き返るとされている。だがU-ウィルスは人に取り込んだ事で独自の変化を遂げた。」


そしてメルザードは高らかな声を上げながら手を大きく広げて、まるで一種の感動に包まれたと言わんばかりに言うではないか。


「それは武器との融合だ。」


「何ですって?!」


「なるほどな。突然変異か。」


「確かにウィルスですから人に取り込めが独自の変化が現れると言う事ですか……」


「その通り!オベリスクは温覚、痛覚、圧覚、触覚を遮断し脳内は視覚と聴覚に嗅覚を残し、更に飛躍する筋肉量と生命力に加えて、巨大な大砲と切り裂く爪で戦場の守護神と呼ばれた。ソイツがオベリスクだ!」


もはや、もうメルザードからの話を聞く限りじゃ私達に希望は微塵も残されてないくらいに絶望的……


だけど私達3人は決めたんだ。必ず生きて、ここから出るって誰が諦めるもんですか。例え希望が微かにだけ残っているなら私は、その希望に全力で賭けるわ!


「まぁ、楽しませてくれよ。紳士淑女の諸君。」


そう不気味な声を上げながらメルザードは、みるみると半透明となっていき、カプセルの中へと入って行くとオベリスクに憑依したのだろう。


距離が離れている私達でもカプセルの中に入っているオベリスクの鼓動が耳で聞こえてきて振動で伝わってくるのが分かる。


「みんな。気を抜いちゃダメよ。」


「こんなバカやばい奴、相手にリラックス出来るかよ?」


「勝っても負けても最後ですわよ。カラカラ。」


そして、鼓動が収まり波打つように静かになった、地下4階で突如としてオベリスクが入ったカプセルから衝撃が伝わる。


衝撃からカプセルのガラスが割れて私達の前に破片が飛び散り私達は思わず顔を手で伏せてしまい、そこから現れたのは守護神オベリスクに憑依したメルザードである。


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