カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
私は地図を広げて道の確認をしながらリクト君とキャビンは地図を見ながら不思議そうな顔をしながら首を傾げる。
「そういや、これから行く地下4階って言うのは、だだっ広い一部屋だけみたいだな。」
「カラカラ、確かに。そこを抜けたら、すぐに出口の地下5階に行ける構図になっていますわ。」
「そうなんだけど、何か変じゃない?メルザードが何も手を降さないのも、今まで迷路のようにグルグルと迂回されてきたのに、地下4階だけ一部屋だけって言うのがさ。」
「何かありそうだな。」
「カラカラ、確かにまるで私達を嵌める気満々ですわね。」
「でも、ここで立ち止まる訳にも行かないわ。」
「行くしか無さそうだな。」
「カラカラ、早く脱出したいものですわね。」
私は地図をしまって地下4階へと続く一本道を進むと階段が見えて階段を降りて行くけど、見慣れた階段には違いないのは確か。でも今は何か違うがする。
今までとは全く何か異常と言える張り詰めた緊張感と一種の畏怖が私の心臓を握り潰すかのように脈を打つ。これから起きる事が私がこの世界に来て嫌な予感がする。
そして私達は終始無言のまま階段を降り終わり地下4階にたどり着くと、さっきまでとの薄暗い部屋とは違い何色にも染まらない、ただ広いだけの真っ白な一部屋だけが辺りに広がる。
その真ん中に椅子が置かれており、その椅子に踏ん反り返り、退屈な様子で私達を見るのはマヤローモ旧病棟の死霊魔導師メルザードだ。
「どうも、紳士淑女の諸君。よく、ここまで来た事をワイも予想外だったわ。」
「ラスボスがアンタか?ならさっさと殺るまでだな。」
「待ってリクト君。」
「日野先生。」
リクト君はさっさと倒して終わらせて、ここから脱出する気満々だけど私がリクト君を制止する。
「焦る気持ちは分かるけど、今の今までメルザード自身が表立って出てこなかったのに今更出てくるなんて変じゃない?何か罠かもしれないわ。」
「確かにな。地下2階の時があるからな。」
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