カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね

「何か例え方が嫌だな。」


「カラカラ。人形が動いて話している事が私には気味が悪くて仕方ありませんのに……」


「ガイコツメイドのお前に言われたくない!」


「カラカラ。お互いに気味の悪い者同士。さっさとケリをつけましょうかね。」


「チャキチャキ。面白い事を言うな。俺は何度斬られても復活するぜ?なんて言ったって不死身だからな。」


「うーん……何か引っ掛かるんですよね。」


「何がだ?」


「他の2人は人間なのに対して、どうして貴方だけは人形の姿なんでしょうか?って思いましてね。」


キャビンの言う通り確かにチャックを除くボナルド、ジョンソンは人間の姿でいるのに何故かチャックだけは人形の姿。思えばアンデット兵士とか化け物のソイツや怖いワンコばっかりだったから違和感がなかった。


「まぁ、そんなに気にすんなよガイコツメイド。」


「確かに気にしたら負けでしょうけど私の中に1つの仮説が浮かびましてね。休憩がてらに聞いてくださる?」


「聞いてみようか。休憩がてらにな。」


キャビンとチャックは一旦、休憩がてらにキャビンは自分の考えた仮説をチャックに話し始める。


「まず貴方には実体という肉体がない事に疑問が浮かびました。私が切っても切っても人形なのでツギハギを縫い合わせるかの様に元に戻ってしまう。それで考えたのは貴方は死霊魔導師ではないかと思いました。」


「チャキチャキ。どうしてそう思った?」


「もし仮に死霊魔導師ならそれは生前の肉体に宿るはずなのに人形に魂を宿して動いている。その方法は恐らく呪術として生前に魂を物に宿すという考えに至りました。」


「……」


「そこから考えるとこうなりますね。」


「何?」


「ティポシンクエ・ウェポン・キャンセル。」


キャビンはレイピアを構えてチャックの持つチャックと同じ身長ほどの大きさがある裁ち鋏を得意の早斬りで細かく切り刻むと、チャック自身は無傷なのに倒れてしまう。


「つまり、貴方が魂を宿したのは裁ち鋏で人形はカモフラージュに過ぎないという訳です。あっ、もう切っちゃいましたカラカラ。」


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