カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
更にキャビンはそう言うとキャビンの見つけているペンダントから杖が現れキャビンはその杖からゆっくりと細長い剣であるレイピアを抜き構えながら走り出して私達の先頭を走る。
「ティポセイ・スピン・イーグル」
キャビンはレイピアを構えてから更に加速してレイピアを突き刺す構えで弾丸のように突進して放つと扉は破壊されてその中に私達は滑り込む様に部屋へ入る。
「ここは?」
「何かの研究室なのか?」
「カラカラ。色々と書類が散らかっている様ですね。」
扉を開けるとさっきまでの薄暗い地下道とは違い白の蛍光灯がチカチカと点滅しながらも少し小綺麗な感じの部屋に辿り付き、キャビンはプリントされた書類を拾い読んでみる。
「こ、これは……」
「何よ?」
「ん?」
この世界に来てから何故かこの世界の言葉を理解出来るようになったから書類の文字が読める様になっている。私は見出しを見て驚愕の事実を知ってしまう。これって……
「アンデット兵士の計画?」
「アンデット、つまり不死身の兵士の計画書なのか?」
「カラカラ。確か聞いた事あります。」
「どういう事よ?」
「カラカラ。この世界では数回に渡り人間と魔人との戦争が起きましてね。」
「まぁ小耳に挟んだくらいだけど知ってるわ。」
「俺も学校の授業とかで聞いた。」
「その中で最も大規模な全世界を巻き込んでの戦争というのは第二次魔人大戦と呼ばれています。」
「第二次魔人大戦?」
「第一次魔人大戦というのは人間と魔人との純粋な戦争。第二次魔人大戦というのは人間対魔人との戦争ではなく、魔人サイドに人間側がパトロンとして武器や兵力の援助と言った複雑な大戦になります。」
「え?何で人間側が魔人の援助をするのよ?」
「カラカラ。簡単に言えば人間側にもテロ組織というのが存在したのですよ。」
「人間側のテロ組織ね……」
「人間側が持つ兵器と魔人の持つ兵力を合わせた結果、お互いの利害が一致して戦争を仕掛けたのが第二次魔人大戦とされています。」
「なるほどね、その第二次魔人大戦でアンデット兵士の実験が行われたのは何でよ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます