カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね
「取り敢えず先を急ぎましょう。」
【ギャハハハ。早速、ワイの仕掛けたトラップにハマってくれた様だな侵入者達よ。】
「「「っ?!」」」
何処から聞こえてくる声に私達は不意を突かれた様に驚き耳を傾ける。声や話し方からして旧病棟に住み着く死霊魔導師メルザードに違いない。
【身の毛もよだつ不気味な響きが、地下の中に広がり、電球が不思議と勝手に点滅し無数のの亡霊達とトラップが、侵入者達の恐れおののく姿を見て、喜びの笑みを浮かべている!侵入者達よ、マヤローモ総合病院へようこそ。ワイはこの病院の守神であり死霊魔導師のメルザードである。
もう引き返すことは出来ないぞ侵入者達。全てはここから始まる。
まずは、ワイの空間領域の支配を魅せてやろう!地下道が伸びているのか?それとも道が歪んでいるのか?それとも諸君の目の錯覚なのか?よーく見るがいい。んっっふっっふっっふ。】
「ちょ、ちょっと何が起きているのよ?!」
「カラカラ、まるでホラーな絵の世界にいるみたいです。」
「取り敢えず先を急ぐぞ!走れ!」
ただの一本道が歪み天井は不規則に伸びて私達の行く手を阻むかの様な空間が死霊魔導師のメルザードによって支配され好き放題に私達を嘲笑うかの様に高らかに話す。
【慌ててももう遅い。果たして諸君は、この部屋から出ることができるかな?ワイならこーやってでるがな?】
「更に何かやるつもりだ!」
「カラカラ。まるでタチの悪い悪戯ですね。カラカラ。」
「どんどん足場が悪くなっていくわ!」
【これは失礼。脅かすつもりじゃなかったんだが、まだこれは、ほんの序の口。本物の恐怖はこれからこれから。】
私とリクト君とキャビンの3人は急いで走って出口を探すけど前にも左右にも扉らしきものは見つからない。まるでトラップだらけのダンジョンにでもいる気分だわ。
「おい!あそこ!」
「扉がある!」
「ここは私に任せてください!アンロック!」
リクト君の指差す方向に扉があり私とキャビンは唯一ある扉に向かって全力で駆け込む。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます