カルテNo.4 仕事ばっかりの日々では疲れてしまう

「ウチの部下はバックラー使いのアリーゲがやられちゃったけど、この通りアリーゲの性質上ですけど生き返ってる。」


「グラララ……」


「私のジュディズオ部隊は被害はありませんクイーン様。」


「そうか。それぞれの部隊にここ数週間で数人ほどだが被害は続出しているみたいだ。我としてもとても貴重な仲間であり同胞でもあり部下でもあり友人だ。なんて嘆かわしい。まぁ、目星は付いている。この水晶を見よ。」


クイーンは掌からエネルギーが集められるように白い魔力から水晶を作り出して、水晶からスクリーンとして描き出されるとクイーンは話を続ける。


「この画像はサドマーゾの姿。サドマーゾは伝説の魔装具で魔装具の中でもその強さの為、簡単に使えない様に条件を満たしている事は存知ているだろう?」


「まずは女性であると聞いております。」


「確かにアーミャの言う通りサドマーゾに適応出来るのは女性にしか扱えないと言われているが最大の難所である条件がある。」


「クイーンさん。確かアレでしたっけ?人間の年齢で30歳になるまで清き乙女を貫いた者にしか使えないんでしたっけ?」


「正解だ、サミラ。サミラの言う通り人の年齢で30歳まで清き乙女を貫いた者にしか扱えない一級品どころか特級品の魔装具と言われている。」


「って事は、人間の女が30歳まで男とセ●クスとしてないって事?!マジでウケるんだけど!」


「こ、こら!シャーカ!クイーン様の墓前でセッ●スとかはしたないですわ!」


「ねぇねぇ、チャンプ。●ックスってなーに?美味しいの?」


「貴女まで何を仰ってるのですか?!」


「アホが……」


「なんだか頭痛が……」


「……」


「グラララ……」


ミラージュ・ファミリーの頭目であるクイーンの前でシャーカがいきなり変な事を言うからチャンプがツッコミ更にスレイヤーまで天然を出してしまうという事態にナージャ、サミラ、スカル・レイ、アリーゲはボヤキながら頭を悩ませる。


「ところが、ミラージュ・ファミリーに仇なす者はサドマーゾだけではない。」

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