カルテNo.4 仕事ばっかりの日々では疲れてしまう
「ヤレヤレ。少し色々と予想も付かない事があったなぁ。」
「サミラさんの言う通りですわ。」
「え〜っと……チャンプ何だっけ?」
「もう!貴女は!さっき話したばかりでしょう!」
「あのステーキ美味しかったなぁ。」
「食べ物の話じゃなくて!」
「あの伝説の魔装具であるサドマーゾの使い手がまさか人間側の手に渡っていたとはのぉ。」
「あぁ、そう言えばサドマーゾの話をしてたっけ?ボク覚えてないや。」
「え?何々?サドマーゾが人間側に行き渡ったの?!超ウケるんだけど!」
「あぁ、確かにサドマーゾの使い手と一緒にオレが戦った。」
「え?!スカルちゃん!それを最初に言ってよ〜!で?どうだった?」
「それはアタイも気になるな。」
「わ、私もですわ。」
「ワシも感想を聞いてみたいもんじゃのぉ。」
「ん〜……ボクは興味ないかな?」
ミラージュ・ファミリーの幹部であるサミラ、チャンプ、ナージャ、スレイヤー、シャーカ、スカル・レイ達は終始伝説の魔装具サドマーゾについて話が持ちきりで少し騒いでいる中、突如としてその6人の中で黒い霧が立ち込める。
「随分と楽しく話している様子だな。フェリチタ・ストレーガ(幸せの魔女)達よ。」
「ボス。」
「クイーンさん。」
「クーちゃん。」
「クイーン様。」
「ご主人様。」
「……」
「頭目。」
ナージャ、サミラ、スレイヤー、チャンプ、スカル・レイ、アリーゲの7人はミラージュ・ファミリーの頭目であるクイーンが現れると同時に片膝をついて、すぐさま顔を下げる。
「面を上げよ。フェリチタ・ストレーガ(幸せの魔女)達よ。」
クイーンの言葉で一斉に幹部の6人は顔を上げてクイーンを見上げる形で再びクイーンは煙管から紫煙を吐き出しながら口を開く。
「最近、我がミラージュ・ファミリーの革命活動においてマヤローモ国内で我が同胞達が次々と殺されている。」
「はい。存じておりますボス。ワシのインセット部隊では風の魔女ドレイカ。」
「アタイの所はナイフ使いのプーエ。」
「ボクの友達の鎖使いスロートがやられた……」
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