カルテNo.4 仕事ばっかりの日々では疲れてしまう
個室の部屋に案内されると個室は古びた板を貼り付けた様な感じで椅子と机もなかなか年季が入っている。私は抑揚のない声で査定員の人に言われた通り椅子に腰掛けて査定が終わるまで待つ事にする。
テーブルには前回と同じようにグラス、バケツに入った氷、アルコールからソフトドリンクが入ったビンの飲み物、それに合うツマミやお茶菓子などがお盆に置かれていた。
でも、今日は朝ご飯を食べたばっかりだし、そんなにお腹も空いてないからコーヒーだけにしておくわ。間食すると太っちゃうし……
「カラカラ。やはり換金所のお茶菓子は美味しいですわね。カラカラ。」
キャビンはパクパクとお茶菓子を食べながら言っているがさっきまで朝ご飯食べてたよね?よくこんなに食べれるのはキャビンの胃袋がブラックホールなのかな?
「お待たせしました。説明させて頂きます。」
すると、暫くして再び換金所の男性査定員が現れると私とキャビンの間に座る形で数枚の書類を持ってきて、書類を読みながら説明を始める。
「まず、お客様が持ってきたモノは懸賞金が掛かったミラージュ・ファミリーが身につけていた装飾品になります。これは本来であれば、遺体を持ってきて頂くのは間違いないですが、この装飾品でミラージュ・ファミリーを倒したと言う事に間違いない証にもなります。」
「はい。そうですね。
換金所の男性査定員は書類のページをめくり続けて説明していく。
「こちらの装飾品ですと。ミラージュ・ファミリーのディアボロ部隊。鎖使いのフロートと分かりましたので、お客様には250万マルクを支払いたいと思いますが銀行振り込みか、現金手渡しが良いか選んで頂きます。」
「では銀行振り込みでお願いします。」
「かしこまりました。では、こちらの方に氏名と生年月日、銀行の振り込み先のご記入をお願いします。」
換金所の査定員から銀行の振り込み先の用紙とボールペンを渡されて私は氏名と生年月日と銀行の振り込み先を記入する。
「ありがとうございます。今回の振り込みについては数日後に振り込ませて頂きますのでご了承下さい。」
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