カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ
やはり、お腹の沈みが悪いし、ミリアさんの顔を見た感じ結構、キツそうな顔をしているわね。
「あの、先生。」
「はい。」
「いま、先生が押している所が痛いのは腸が悪いんですか?」
「腸って言うより腰の筋肉が悪いと押されると痛く感じるんですよ。今、押しているのは後ろから前に掛けて走る筋肉で、腰を踏ん張ったり、前屈みになったり、座りっぱなしの人が調子悪くなっちゃうんですよ。」
「そうなんですね……てっきり、腸が悪いのかと思ってました。」
「恐らく腸が悪いなら何もしなくても痛い時があると思うんですけど、心配なら検査とかしても良いと思いますよ。」
一応、言っておくけど私の資格の場合は患者さんに対して診断というのが出来ない。だけど症状の疑いは出来る。もし、何か引っかかるようだったらドクターの医師の診断を任せると良いかもしれない。
私は腹筋周りの筋肉を押圧しながら膝を曲げて内モモの筋肉をアプローチしていく。
「この辺は嫌な感じは大丈夫そうですか?」
「あっ、大丈夫です。」
腹筋周りの筋肉をアプローチする上で大事なのは跳ねっ返りに気を付ける事になるわ。どの筋肉にも該当する事が多いけど筋肉をアプローチして跳ねっ返りがある場合は刺激が強すぎで筋肉が防御して硬くしているのよね。
もし、押して筋肉の跳ねっ返りがあるなら気持ち、押す強さを緩めてアプローチすると良い。持続的に刺激を与えれば筋肉は勝手に緩んでくれる。
「ミリアさん。右手をグー、パーしながら動かしてどうですか?」
「アレ?最初より痛くない。」
私は股関節のインナーマッスルを押しながら、ミリアさんに右手をグー、パーさせながら動かしてもらえると痛みが軽減。腹筋周りの筋肉というか、股関節のインナーマッスルと呼ばれる深い筋肉に原因があると確信。
股関節のインナーマッスルをアプローチして右手が良くなるというのは関係ないようで関係ある。
その理由としては先程も話した通り筋肉同士の筋膜の繋がりから来ている。
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