カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ

そんな訳で私はそんな量なんて食べれるはずもないのだけど、昨日は晩ご飯を食べないで寝てしまったので、キャビンに3分の2を渡して残りの3分の1を食べたけど結構な量だよ。


私は最後に新聞の記事を読みながら食後のコーヒーを飲む。記事の内容としてはこんな感じだ。


アウシュベル収容所を抜け出したミラージュ・ファミリーは活動範囲を広げつつあったが、昨日の昼頃にマヤローモを襲撃した模様。ミラージュ・ファミリーの懸賞金260万マルクの風の魔女ドレイカによる単独の犯行と見られる。


そして、風の魔女ドレイカが現れたと同時に教会の武装集団パラスメントが風の魔女ドレイカの制圧を図るがことごとく倒されていく。そんな時に謎の女性が露出の高いボンテージに蝶々の画面を被り現れて数々のお仕置きによって風の魔女ドレイカは倒された。


そこで浮き彫りになってくるのが教会の武装集団パラスメントについてだ。本来の仕事を全く出来ていない今回のパラスメントについて国政から厳しい追求が迫られると思われるだろう。


そして、そもそも教会というものに武力を持つことに疑問が抱かれる。神を信仰する傍ら信者は従順で平和を祈る事に対して一種の暴力を推奨していると捉えられる。


だが、教会側としては先の大戦を踏まえての【聖戦】と名付けており、今後も教会と国との間で話し合いが設けられる様子。



っていう内容。私の活躍はどうでも良いとして、確かに神の教えを守る立場である教会が武装している事に違和感を覚えなかったのが今、思うと不思議だ。


私の居た世界では武装している教会なんて聞いたことがないわね。みんな日曜日に教会でお祈りしたり賛美歌を歌ったりしている人のイメージ。


この新聞の記事からして魔法世界としては教会の存在を煙たがっている様に捉えられる記事の内容。国と教会との間で何かしらの確執に似たような歴史があるのだろうか……


それにクマ吉も少なからず教会との確執を匂わせる発言があった気がするのよね。言い方的にもさ。

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