カルテNo.1 30歳処女。魔法使いになる。
扉の鍵を開けてから扉を開けて玄関で靴を脱いで明かりをつける。
「ただいま〜。」
って言ってみるが勿論だが誰も居ないので返事は一切として無し。この゙シーン゙っとした感じが寂しさが増してしまう。
取り敢えずコンビニで買ったショートケーキにロウソクを年齢と同じだけの本数を刺してから、そして1人で寂しく哀愁漂うように歌う。
「「ハッピーバースデイトューユー。ハッピー……」」
アレレ?可笑しい。何故だろう?私以外の声が聞こえる?もう1度だけ言ってみよう。
「「ハッピーバースデイトューユー。ハッピーバースデイ…」」
うん。幻聴じゃないよねコレ……確かに私以外に誰かがいる?まさか、お化けとかじゃないよね?わ、私はそんな事は認めないよ?
私は心の中でお化けに会った時の魔法の呪文を唱える。お化けなんか居ないさ!お化けなんて嘘さっ!
でも、もう1回だけやってみよう。
私は手を叩きながら歌おうとすると……
「ハッピー……あっ!しまった!!」
「やっぱり誰か居るじゃないっ!!」
私は部屋一面を隈なく辺りを見回す。
全く物騒な世の中だ。変な奴が居たら不法侵入で警察に着き出してやるんだからっ!
すると私の部屋に普段いや、絶対に見掛けない物を発見。それはクマのヌイグルミ。
私はクマのヌイグルミなど買った覚えも無ければ貰った事も拾った覚えもないはずなんだけど、どうしてあるのかな?
「貴方は誰かしら?どうして私の家に居るの?」
「……」
何も喋らない……ただのヌイグルミの様だ……
ふふふふ……今の私はヌイグルミに話し掛ける痛い人間だと思われている事でしょう。しかし、なんとしてもクマのヌイグルミを暴いてやるんだからっ!!
「スイッチ・オン!」
私は適当にクマのヌイグルミの体を指で押してみて、カマを掛けてみる事にする。
「ウィーンガチャ。ウィーンガチャ。ウィーンガチャ。」
クマのヌイグルミは自分で機械の音を口で言いながら動き始めたよ。ナニコレ?本当にホラー。
「何故?ヌイグルミが動くのかしら?」
「はっ!しまった!!図ったなお前っ!!」
私がヌイグルミに突っ込みを入れると見事に間抜けを晒すクマのヌイグルミ。
「って……ヌイグルミが喋った!!」
「驚くの遅ぇよっ!!」
今更ながらヌイグルミが喋った事に驚く私だった。
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