第17話 太陽の騎士プロミネンス-太陽に焼き尽くされろ-

なんか、めっちゃ気が強そうな女の子だよね。


「こぉら!サンの姉貴!ご主人に、なんつう口の聞き方をするんでぇ!!」


「は?何よ愚弟!相変わらず馬鹿そうね!お姉ちゃんに喧嘩売ってんの?」


マーレが俺のズボンのポケットから出てきてサンを咎めるが、サンは引き下がらない。つーか、お互いに睨み合ってるよね?姉弟って、もっと仲が良い様な感じがするだけど。


「では、あとは頼みましたよ祐司さん。」


「うん。」


ヨハネは亜空間を開き中へと入っていき、ヨハネが亜空間の中に入りきったと同時に何事も、なかった様に亜空間が閉まった。


「あんたがマーレのご主人?」


「あぁ、藤田祐司。宜しくサン。」


「ふーん……まぁ顔は良いみたいだね。」


「そう?そりゃ有り難う。」


まぁ気は強いけど悪い奴じゃ無さそうだね。


「そういや。ご主人。この前は大変だったなぁ……」


「この前?あぁ、あの時か?」


うん。ネズミーランドで愛ちゃんにアパスルの姿がバレてからあの後は、ひたすら問い詰められて、素直に事情を説明したら愛ちゃんに説教されて、そして泣き出しで急に居なくなって心配したんだからね!゙って抱きついて……



゙でも学祭の時に助けてくれて有り難う。゙っていう事で収集がついたから良かったけど。


「あの時って何よ祐司。」


「ん~まぁ……」


サンに、あの時の事をある程度説明してからサンは腕組みをしながら、こう言う。


「アンタ馬鹿?」


その一言で一蹴。もう心が折れそうです。はい……


「まぁ、いつかはバレると思ってたからね…」


「ご主人の彼女も理解はしてくれたんだぜ姉貴。」


「それじゃあ、いつ祐司の彼女がベリアルに狙われるか分からないじゃない。」


もうグゥの音もならないくらいな……サンの言う事は、ごもっともで正論。いつ、愛ちゃんがベリアルに命を狙われるか分からない……


「そういやサンは何で俺の所へ?」


「簡単に言えば祐司。あんたのサポート。」


「サポート?」


「そうよ。あんた、アパスルの力を無理矢理っていうくらい使ってるでしょ?」


「まぁ、そうだな。」

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