第17話 太陽の騎士プロミネンス-太陽に焼き尽くされろ-

ん~、もうそろそろ上がろうかな?


今日は愛ちゃんが俺ん家に泊まって、ご飯作って貰って次の日はデートだからさ。


「んじゃ、皆さん今日もお疲れ様です。」


「おう。お疲れ藤田。」


俺は生活安全課の先輩に挨拶してから警視庁の出入口を出てバイクに跨がる。ヘルメットを被り、バイクのエンジン掛けてアクセルを回し、自宅へ戻る。


ん~、まずは帰ってから家の掃除しないとだよね。


ゴミは散らかってるし、食器も洗ってないし、洗濯物も畳まないと、あっ!いかがわしい本や小説にDVDにAir Wifを片付けないと!


絶対に女の子が呼べる部屋じゃねぇよなぁ。この部屋を見られたら俺……

愛ちゃんに捨てられるううぅぅーー!!!


俺は急いでクラッチを握りギアを変えてアクセルを回してバイクを加速させて自宅であるマンションに到着。


えっ?高級マンションですが何か?


急いでカードキーで開けて、まずは散らかっているゴミをゴミ袋につっこむ。


勿論、燃えるゴミや燃えないゴミや資源ゴミに分けてるぜ。


そして、1人暮らしには広すぎる部屋の床に掃除機を掛けて、数日間も放置していた食器やら箸やらスプーンにフォークにコップを洗ってから次に朝に干した洗濯物を畳んでタンスにしまい、いかがわしい本や小説にDVDにAir Wifを押し入れに無理矢理ブチ込んで……


あとは埃が被っている場所を雑巾掛けをして掃除終了。



よし、だいたい1時間30分くらいかかったかな?でも、間に合って良かったぜ……



「へぇ~。ここが祐司さんの部屋ですか~?」


「あぁ、まぁな。って何でヨハネがっ?!」


アイツいつから居たんだよ?マジでビックリしたんだけど。泥棒だったら警察に通報する所だったぜ……


あっ俺が警察か……


「実は祐司さんに渡したい物が、ありましてね。」


「渡したい物?」


俺はヨハネの手から携帯電話を渡された。


「ヨハネ。コレって?」


「私はコレって言う名前じゃない!馬鹿!私の名前はサンよ!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る