第15話 悪竜の堕天使-強イ奴ガ正義ダ……-


全く優菜は昔と変わらず屈託のない無邪気に喜ぶな。


「ねぇねぇ大翔。」


「どうした?」


「今度はコレやろう!」


ん~、どれどれ?優菜がやりたいものはプリクラ。

巷の学生がよく撮ると言われている奴だ。


最近のプリクラは機能も充実しているため女の子の場合は、もう別人ってくらいに盛れるんですよ。


だって化粧に、プリクラの補正に更には目の形まで変えられると言う毛利の3本矢ではないが、まさに別人。


作者が言うにはプリクラと実際の顔でどれくらいの高低差があり絶望を味わったか……


スマン。話しがズレた。


優菜が行きたいという事で俺と優菜はプリクラの中へ入る。


コインを入れて始まった。優菜が色々と弄ってるが、まぁ、そこは任せよう。プリクラなんて、普段あんまり撮らないしな。


っていう事で写真撮影。


まずは二人共にピース。


次は二人の手でハートマーク。


今度は俺が優菜の後ろに回り込みヘッドロック!


次に仕返しとばかりに優菜が俺の後ろに行き首を絞められてからの〜……


最後に優菜が不意に俺の頬にキス。



そんな感じで落書きコーナーへ、まぁ、ここも優菜に任せるとしよう。


落書きが終わり優菜がプリクラを俺に渡す。


優菜は、ご満悦の様子。

ゲームセンターの外に出て適当に歩いてると公園を見付けたので少し休憩。


「えへへ。」


「そんなに嬉しいのかよ?」


優菜はプリを取り出して見ながら嬉しい様子。


「当たり前じゃん!大翔は楽しくないの?」


「まぁ、楽しいよ。」


そういうのは、ちょっと恥ずかしいとは言えないけどね。


「まぁ、次は何処に……っ?!」


「どうしたの?」


俺は頭の中で耳鳴りの様な音が鳴り響く。

優菜は不思議そうに聞いてくるけど逃がさないとだな。近くにベリアルがいる……


「優菜!」


「ど、どうしたの?!大翔!」


「近くに昨日の怪物がいるんだ!早く逃げてくれ!!」


「な、何で!わかるの?!」


「それは理由は後で説明する!今は逃げてくれ!」

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