第15話 悪竜の堕天使-強イ奴ガ正義ダ……-

「ヨォ、仲良ク女ノ子ト、イチャイチャ、デートカイ?」


少し離れた位置から俺に声を掛ける姿……俺は声の方を向きソイツを見る。


忘れもしない、俺と祐司と響也に宣戦布告をしたドラゴンのベリアル……その名はオシリス。


「随分ト可愛イ彼女ダナ、オイ。」


俺はオシリスを見て恐がる優菜を下がらせて一言。


「優菜、逃げろ。」


「わ、わかった……大翔……」


「大丈夫だ。優菜。」


「……」


優菜は無言で頷いて走って逃げて行った。


「懸命ナ判断ダナ。仮面ノ戦士。」


「優菜には手は出させないぞ。オシリス。」


「結構、結構。俺ガ用ガアルノハ仮面ノ戦士、断罪ノ使徒、雷牙ノ銀狼ノ3人ダ。女ニハ手ヲ出サナイ。約束スル。」


オシリスは優菜には手を出さないと約束した。所詮は口約束、それにベリアルは基本的に信用が出来ないがコイツは違う……


ただ、戦いたいだけの戦闘狂のベリアルの内の1人。


コイツからビリビリと殺気が伝わる……


「大翔!」


「大翔君!」


祐司と響也がオシリスが現れたのを察知してバイクで現れた。


「コイツ!」


「あの時のベリアルですね。」


祐司と響也はオシリスを見て、やっぱりと言わんばかりに言った。


オシリスは俺と祐司と響也の3人が揃うと小さく微笑みながら言う。


「役者ハ揃ッタ。サァ始メヨウジャネェカ?命ヲ賭ケタ死合ヲ……デスゲームヲナ!!」


「オシリス……てめぇの喧嘩、買うぜ?」


そう言いながら俺はファウストグローブを手に嵌めて腹部からファウストバックルを出現させた。


「神様に喧嘩を売るんだからバチ当たりじゃないよね?」


そう呟きながら祐司もアパスルバックルを腹部から出現させてた。


「こんな横暴な神様なんて俺は嫌ですよ祐司君。」


そう呆れながら言い響也も両手を腹部にあて、すると腹部の周辺に電流が発生して、バックルが出現してきた。


「良イネェ~……コレハ殺シガイガ、アッテネェ~……コレダカラ殺シ合イッテ止メラレナインダヨネェ~……」


オシリスはよっぽど楽しみなのか胸を踊らせながら言う。

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