第13話 呪怨の堕天使-死ニタイ……生キキテモ地獄……-


「ダカラ、全テヲ消スンダヨ。何モカモ。」


「そんな事させるかよ……絶対にそんな事はさせねぇ!ベリアル!」


俺はファウストグローブを手に嵌めて腹部からファウストバックルを出現させた。


「全テヲ壊サナキャ真梨恵ヲ救ウ事ハ出来ナインダヨ。仮面ノ戦士。」


「俺は竹内も救うし、学園内の生徒達にも手出しはさせねぇ!」


俺はファウストフォンを開き、CLEARボタンを押し、さらにENTERボタンを押すとダビデの機械音が鳴る。


【Standby OK Master】

「変身!」


掛け声と同時にファウストフォンをファウストバックルに入れるとダビデの機械音と同時にファウストに変身する。


【Wake Up Change】


「先生……」


「手塚……」


「何ですか?」


「みんなを連れて校庭に逃げろ。」


「はい……」


手塚が不安そうに俺を見るが、だけど俺は誰も巻き込みたくないので手塚にクラス全員を校庭に連れて逃げる様に指示した。


「皆さん!逃げますわよ!」


「で、でも先生は?アレは何?怪物に!仮面の戦士って?!」


「それに竹内が何で?!」


「説明は後です!!取り敢えず校庭に逃げるのです!!」


手塚の指示に従い、クラスの全員が廊下に出て、階段を下りて、玄関に行き、校庭にまで駆け込んで、全員、校庭にまで逃げたのを確認してから俺はひと安心。


しかし、そんな俺を他所にベリアルは俺に語りかける。


「仮面ノ戦士。貴様ハ何故、自分自身二、トッテ全ク関係ノ無イ、コノ学園ノ生徒ヲ庇ウ?奴等ハ竹内真梨恵ノ居場所ヲ無クシ自殺マデ考エテ、自分ヲ、裏切リ、イジメタ連中ヲ日々、憎ンデ全テヲ消ス事ヲ望ンダ。ソレデモ庇ウノカ?」


確かに、この学園内の生徒と俺は全く関係ないし、むしろ竹内の件はクラス全員が悪い。いや、クラスの連中は勘違いをしてただけだ。


大の大人が自分の生徒。いや恋人を裏切り、嘘の情報を流して自分自身はトンズラ。そんな事をされたら、誰だって自殺を考えるし、全部消したくなるさ……

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