第12話 愛と憎の堕天使-何デ?私ヲ受ケ止メテクレナイノ?-


「飯島先生~。教師と生徒の不純異性交遊は禁止されてますよ~。」


「正に少女マンガの王道。教師と生徒のイケナイ関係ですね。」


うん。言うまでもない。祐司と響也の2人だ。


「何やってんだ?お前ら。」


俺は祐司と響也にジト目で冷たい視線を向けながら言う。


「飯島先生~もし、この写真をバラ撒いてほしくなければ……」


「いい加減にしろ祐司……」


「はい……」


取り敢えず祐司を黙らした所で、真面目な話。


「取り敢えず、手塚さんだっけ?」


「はい、藤田先生。」


「今回の事は絶対に内緒にしてくれる?」


「はい。って言うより、みんな信じないと思いますわ!」


「まぁ、そうだね。宜しく。」


祐司はクスリと笑いながら手塚に口止めをしといた。


「では私は、これで!」


手塚は特に用がなくなかった様なので寮へと戻って行くと祐司と響也は俺の元にやってきて小声で話し始める。


「祐司、響也。」


「なんだい?大翔。」


「どうしました?大翔君。」


「二人共、何かわかったか?」


手塚も居なくなかったので祐司と響也に今日、わかった情報を聞く事にして情報の共有。


「俺は特に無いですね。生徒の授業の様子を見ても、特に怪しい人も見かけませんでしたね。」


響也は特に収穫なしか。


「俺は、特に怪しい生徒は保健室に来なかったけどね。」


「けど?」


「たださ、具合が悪くて保健室に来たんじゃないんだよな。」


「どういう事だ?祐司。」


「悩み相談だね。」


「どんな相談ですか?祐司君。」


「恋愛相談だったね。」


俺は今、凄く呆れた顔をしているだろうな。真顔で言うもんだからさ。確か祐司の奴、全校集会での自己紹介で恋愛相談が得意って言ってたな。


響也に関しては恋愛相談っていうワードを聞いてから目がキラキラしているし。


「でもさ、その恋愛相談って言うのが難しい内容でさぁ。」


「どんな内容ですか?祐司君。」


おぉ、興味津々だな響也。今日が1番、目が生き生きしてるぞ。正に筋金入りのオトメンだな響也は。

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