第12話 愛と憎の堕天使-何デ?私ヲ受ケ止メテクレナイノ?-
「そりゃ、有り難う。何かあったか?」
話の内容はわかっているけど、敢えてすっとぼけるフリをする。
「誤魔化さないで下さい!飯島先生!昨日言いましたよね?ちゃんと説明すると!」
手塚は物凄い形相で俺を睨みながら俺に詰め寄る。
正直言ってマジで怖いんだけど?蛇に睨まれた蛙って言った方が良いだろうか。正に今の俺だわ。
「わかった、わかった。落ち着けって。ちゃんと話すよ。」
っていう感じで一通り俺はべリアルについてと、この学園を来た理由を説明。手塚は考えて込んで俺が教えた事を纏め始める。
「つまり、飯島先生は保険の藤田先生に家庭科の大和先生と共に、この学園にべリアルっていう化け物がいると思い、事件の捜査と解決しに来た。」
「まぁそうだ。」
「つまり飯島先生達は本物の教師でないと?」
「俺と響也は普段は同じレストランの店で働き祐司は警視庁の御巡りさんだ。」
「ふーん……」
「そんで昨日、手塚がべリアルに襲われて俺達が倒したって事。」
「だいたい分かりましたわ。」
おぉ、こんな、あっさり理解してくれたよ。物分かりが良いな手塚。
「手塚、そんなに、あっさり信じて大丈夫かよ?」
「信じるもなにも私は、この目で、あのべリアルって言う化け物を見ましたし、飯島先生達が戦っている姿も見たので信じるしかありませんわ!」
「おぉ、そうか。」
すると手塚は下を俯き始めた。
「でも、怖かったですわ……だって、だって、私……本当に死んじゃうかと思いましたわ……」
すると手塚は涙を流していた。そりゃそうだろ……だって、あと少し遅れていたら手塚は死んでいたかもしれないし……
「飯島先生!……うっ……えっぐ……本当に怖かったです……うっ……」
手塚は俺に抱き着く様に来て俺は手塚をそっと優しく包み込む様に抱きしめた。
「良かったよ。手塚が無事でさ……」
「有り難う……飯島先生……」
俺は手塚の頭を優しく撫でると、ドアの向こうからカメラのシャッター音が聞こえたので俺はドアの方向に視線を向けた。
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