第11話 ドキドキ☆女子高潜入!乙女パラダイス♀− 何か違くね? by飯島大翔。藤田祐司。大和響也−

するとさっきまでの惚けた様な顔とは、うって変わって真剣な真顔になる祐司は真面目な声で話し出す。


「今日は少し会わせたい人がいてね。まぁ、着いてきてよ。」


俺と響也は頭に゙?゙マークを浮かべて祐司の言う通りに着いて行くけど、いったい警視庁に連れてこられて誰に会わせたいんだ?祐司の奴はさ。


すると祐司は1つの部屋の前に止まり扉のボタンを押しながら言う。


「これから会わせる人なんだけど俺の上司なんだ。大翔も響也も、くれぐれも失礼の無いようにな。」


「あぁ。」


「了解です。」


祐司は扉を開けると自分の目を疑う光景が見えるじゃねぇか。


「失礼します。警視総監。例の2人を連れてきました。」


え?警視総監?今、祐司の奴、警視総監って言ったよな?警視総監って警視庁のトップの警視総監?日本の警察を束ねる警視総監が俺と響也に何の用?考えても仕方がないので入る事にする。


「うむ。連れて来てくれたか。藤田君。」


ん?女?警視総監は椅子から降りて自己紹介してくれる。


「飯島大翔君に大和響也君だな?私は警視庁の警視総監。名前は野原 紗耶香(のはら さやか)だ。よろしく。」



俺には突っ込みたい事がある。まず、警視総監って俺の固定概念かもしれないが、眼鏡を掛けた、頭には白髪だらけで、頭の固そうな堅物のおっさんかと思ったんだけどさ。


女性の警視総監なら、まぁ多少は予想はつく。だがな、な、なんだよ。あのちんちくりん。ガキかよ。身長も小学生並みだし、色気も言わなくて良いか……



「悪かったな。ちんちくりんで身長も色気もなくて!」


「人の心を読まないで下さい!」


「大翔。だから言ったじゃん失礼の無いようにって…こんな、ちんちくりんで身長も無ければ色気なんて全く無くても警視総監なんだからね。」


「藤田君。君が今、失礼だよ。」


それは俺も思うな。同感だ。


「こう見えても私は33歳の独身のお姉さんだぞ!」


33歳で通用するかよ。しかもお姉さんじゃなくて、お嬢ちゃんだよ警視総監。


「誰がお嬢ちゃんだ?!」


「だから人の心を読まないで下さい!」

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