第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー

何回も、何回も、殴る、蹴る、殴る、蹴るを数分の間に繰り返し続けた。


【Time Out】


ボーンの機械音が鳴ると同時にアナトの分身は爆発し、消え去ったてしまい、その光景を見たアナトは驚愕して、まるで悪夢でも見ているかの様に言う。


「バ、馬鹿ナ!!例エ分身ノコピーデモ、実力ハ俺ト一緒ダゾ!!何故?!何故?数秒間デ俺ノ分身ガ!」


アナトは慌てふためいた。正直、俺にも、よく分からない。いったい何が起きたんだ。


「超高速だよ!大翔お兄ちゃん?」


「超高速?」


俺はボーンに質問するとボーンは丁寧に答える。


「スカルフォームの能力でね。さっき大翔お兄ちゃんがスロットルのレバーを2回まわした時にね、大翔お兄ちゃんは数秒~数分の間は、周りからは目にも映らない速さで、動く事が出来るんだ。その証拠に大翔お兄ちゃんには、止まっている様に見えたでしょ?」


なるほどな。確かにボーンのスロットルのレバーを2回まわした時に俺はアナトの分身が止まっている様に見えた。だけど、実際は俺が目にも映らない速さで動いているって訳なのか。


「チ、チ、チキショー!!ナ、何ナラ、ゼ、全員、ミンナ死ネエェ!!」



「大翔お兄ちゃん。最後はファウストフォンを開いてCLEARボタンを押した後に僕のスロットルのレバーを3回まわして!」


「止めだ!アナト!」



俺はボーンに言われた通り、ファウストフォンを開きCLEARボタンを押した。


【Right Foot Energy Charge】


とダビデの機械音と同時に右足にエネルギーが溜まり始めた。


その後にスロットルのレバーを3回まわした。


するとさっきと同様にアナトの動きが止まった状態になり、ダビデとボーンの機械音と同時に口元から牙が出てくる。


【【Crusher Open……Skull Assault Strike】】


俺はアナトに何回もイヤ、数百、イヤ……もっと数千回と蹴りを叩き込んでダビデとボーンの機械音と同時にアナトは跡形も無くなり空間も消える。


「祐司!響也!大丈夫か?!」


俺は変身を解き、祐司と響也を急いで駆け付けて介抱した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る