第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー

「ん?大翔?痛っ!」


「大翔君?」


「祐司!響也!気が付いたか?あんまり無理すんなよ……」


祐司と響也は目を覚まし、怪我も大したこと無い様だ。


「大翔。べリアルは?」


「祐司。ボーンのお陰で倒せたよ。」


「そうか……」


すると後ろからビリビリと殺気が俺に向けられた。


後ろを振り返るとドラゴンの姿をしたべリアルがいた。


こんな時にかよ!俺は急いでファウストグローブを手に嵌めて腹部からファウストバックルを出現させた瞬間にするとべリアルは喋り始める。


「待テ待テ。落チ着ケ。今日ハ戦イ二来タンジャネェヨ!」


「んじゃ何の用だ?」


俺は怪訝そうにべリアルに聞く。


「宣戦布告ッテ奴ダナ。」


「何…?」


「ソウイヤ、自己紹介ガ、マダダッタナ。俺バオシリズッテイウンダ」


べリアルはオシリスと名乗り続けて話を続ける。


「マサカ、神族ノ端クレデアル、アナトガ殺ラレルナンテナ~。オ前、強イナ仮面ノ戦士ファウスト。」



更にオシリスはウキウキとした様子で続けて話し掛ける。


「ファウスト、アパスル、エクト…俺ハ、オ前達ト戦イタイ。ダカラ、俺二殺サレルマデ殺サレルナヨ。」


正に宣戦布告。果たし状とも取れるし魔族のトラロックともヴァルキリーとも違う戦闘狂だな。それは純粋に強い奴と戦いたい目をしてやがったな。


するとオシリスは踵を返して闇の中へと消えて行くと辺りは不気味な静けさだけが残った

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