第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー

「はい。マスターの言い付け通りボーンは、ちゃんと携帯電話の姿のままでした。」


ボーンはダビデと一緒に俺以外の人間がいる時は動かず喋らず、じっとしていてくれた様だ。お利口さんのボーン。


「お利口にしてて偉いぞボーン。」


「ありがとう大翔お兄ちゃん!」


俺はちゃんと約束を守った子供の様にボーンを褒めて、ベッドに座り込んだ。ふと溜め息。今日も忙しかったなぁ。ふとカレンダーを見てみると、もう11月は終わりに近付き、あと数日後には12月だな。もう、2ヶ月も過ぎたんか……優梨が死んで俺がファウストとして戦って2ヶ月。


色んな事があったな。優梨が死んで、べリアルの存在を知って、ヨハネに出会い、ダビデに出会い、ファウストに変身してべリアルを倒し始めて、店で働き始めて、優菜と温泉旅行に行ったりしたし。


そして、祐司と偶然にも再開して、祐司とツーリングしたり、俺と祐司で仇を取ったりしたし。


更に響也に出会って、響也と一緒に店で働き、俺と祐司と響也でべリアルを倒したり、最後に今、ボーンと出会った。



この2ヶ月で色んな事が起きて、1日1日が濃くて、2ヶ月っていうと長いようで短い2ヶ月。


俺は今、べリアルを倒す事に集中している。

だけど、べリアルを倒して平和にした後に俺は何をする?確に世界が平和になるのは良いことだ。だけど、俺は世界を平和にした後は何をしているのか?



俺はべリアルを全員倒した後、何をしているのか考えても考えても、何にも思い付かないな。我ながら全く夢が無いな……って自分自身に嘲笑う。



すると耳鳴りの様な音が頭の中に響いてくる。べリアルはお構いなしだな。



「ダビデ!ボーン!べリアルが現れた。行くぞ!」


「「はい!!」」



俺はダビデとボーンをズボンのポッケトに入れてファウストグローブとバイクの鍵を取り、急いで自分の部屋を出て、玄関のドアを開けてバイクに鍵を指して、エンジンをかけて、アクセルを回して、俺はダビデの道案内を元にべリアルが出現した場所へと駆け付ける。


すると、俺の後を追う様に祐司と響也がバイクで駆け付けた。


「全く、愛ちゃんと送った直後に現れるとはな。」

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