第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー

祐司はデートの余韻に浸れず少し機嫌が悪い様子。


「家に入ろうとしたら現れるんなんてタイミングが悪いですね。」


響也が少しばかり溜息混じりで愚痴っぽく言う。



「ドウモ!仮面ノ戦士ファウスト、断罪ノ使徒アパスル、雷牙ノ銀狼エクト、今日ハ奇術師ノ、べリアル。アナトノ、マジックショー二御越シ頂キ、アリガトウ御座イマス。」


まるでピエロみたいな姿のアナトって言うべリアルは深々と頭を下げると、俺はお構いなしにファウストグローブを手に嵌めて腹部からファウストバックルを出現させる。


祐司もアパスルバックルを腹部から出現させていて、更に響也も両手を腹部にあて、すると腹部の周辺に電流が発生して、バックルが出現させている。



「生憎だけど、此方は明日も仕事なんでな!」


「明日も女の子とデートなんでね!」


「早く寝たいの一言ですね。」


俺は明日も仕事、祐司は恐らく明日も愛ちゃんとデート。響也に関しては本当にお眠の時間。



「「「さっさと倒すぞ!べリアル!!」」」


俺はファウストフォンを開き、CLEARボタンを押し、さらにENTERボタンを押すとダビデの機械音が鳴る。


【Standby OK Master】


「変身!」


掛け声と同時にファウストフォンをファウストバックルに入れるとダビデの機械音と同時にファウストに変身する。


【Wake Up Change】


次に祐司はアパスルフォンを180度に開き織り込んでCLEARボタンと、ENTERボタンを、押しすとマーレから機械音が鳴る。


【Are You Ready? Master】


「変身。」


更に銃身を差し込んで、最後にベルトの右脇に入れた瞬間にマーレの機械音と同時に祐司はアパスルに変身する。


【Wake Up Change】



「変身!」


【Open Up Change……ECTO】


響也は両腕を胸の前でクロスしてから響也の掛け声と同時にバックルから機械音が鳴り、バックルの中央が左右に開き、開いた中から黒い三日月の絵が露出して『発電』しているかの様に響也の全身を雷で覆われてエクトに変身した。

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