第9話 拒絶の堕天使−貴様等ノ全テヲ否定スル−

響也も明日香ちゃんを逃がした所で俺達3人は後ろをゆっくりと振り向きヴァルキリーに睨みつけるように見る。


「おい、てめぇ。わざと狙っただろ?」


「ナンノコトダ?」


「やり方が汚いよね?本当に、あの気高き乙女剣士のヴァルキリー?」


「モチロンダ。」


「あなたは戦士ではないですね。ただの外道ですよね。」


「ナントデモ言エ雑魚ガ。」


「「「てめぇ!この落とし前、どうつけてくれるんだ?!」」」


「大翔、響也、剣が相手なら俺に任せて。」


「んじゃ俺も接近戦で。大翔君の槍を貸してもらえます?」


「わかった。俺は射撃でアイツを攻撃する。」


祐司は銃のグリップのボタンを押し始める。


【304 Sword Ready】


304とボタンを押し、機械音が鳴った後、銃身を逆手に持ち、銃口から細長い剣が出てきた。


祐司は剣を逆手に持った状態した。響也は俺から槍を受け取り手に持つ。


【Ectoplasm Rod】


すると、響也のベルトから機械音がなり、俺の槍に電流が流れた後にエクト専用の槍に変化する。俺は両手の掌を合わせ、左手で右手の甲を触れた。


【Right Arm Rifle】


ダビデの機械音と共に右手の甲からライフルの銃口が出てきて、祐司が剣を構えて、ヴァルキリーに切りつけるが、ヴァルキリーも自分の剣で祐司の攻撃を受け止める。その瞬間に響也が槍で、ヴァルキリーに突き刺そうとしだが、惜しくもヴァルキリーの盾で塞がれた。


「フン!惜シカッタナ。断罪ノ使徒二、雷牙ノ銀狼。」


「引っ掛かったね……」


「残念ながら俺達は伏線です。」


「ナニ?」


ヴァルキリーは祐司と響也の余裕の発言に不思議に思いヴァルキリーは俺を見る。俺はその瞬間にライフルを連射する。


この武器の能力で、弾の軌道を変則的に変える事で、相手に攻撃する特性を持ち、全部の弾は変則するが、最終的には相手に当たる武器である。


俺は5発ほどヴァルキリーに弾丸を撃ち込むが、それぞれ弾の軌道を変えて5発ともヴァルキリーに当てる。


「シマッタ!グッ……ウワッ!!」


ヴァルキリーが俺達の作戦に気付いた時は、既に遅く俺のライフルを全騨、喰らいヴァルキリーは態勢を崩した。

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