第9話 拒絶の堕天使−貴様等ノ全テヲ否定スル−

手術室の対角線上に次へと進む場所の扉があり、俺と優菜がベットの近くに来た瞬間にベットの上に寝ていた人が、優菜の腕を掴み起き上がってくる。


「イヤアアァァーーー!!」


またしても優菜の断末魔の叫びの如く叫んだ。また暫くして、優菜はそろそろ精神的に限界が来たようで涙目で俺に訴えてくる。


「まだかなぁ?早く出たいよ……」


「あともう少しだから、適当にしがみ付いてろ。」


「恐いから早く出たいよぉ~。」


もう優菜は半分は涙目になっている。祐司の奴、面倒な事をしやがったな。そのまま次の部屋を行こうとしたら壁が光り出してきてた。


「え?今度は何?」


優菜が言った瞬間に上からドクロの首吊り死体が落ちてきてた。


「うわああぁぁーー!!」


またしても優菜の断末魔の叫びが俺の鼓膜を突き破る勢いで出てくる。叫び過ぎて声が掠れるんじゃないか?ってレベル。


「もう早く出たいよぉ。怖すぎだよ……」


優菜は腰が抜けてしまいペタンと座り軽く泣き始める。あーあ、泣いちゃったか……


「大丈夫だよ。次で最後みたいだからさ。」


「本当に?」


優菜は聞いてきて、俺は看板を指差すと何か書いてあるのが分かる。


「あぁ、何か上に最後の部屋って書いてあるぜ。」


「んじゃ早く行こう大翔……」


そして、俺は最後の部屋を開けたが灯りが何にもなくて、ただ真っ暗で特に何も無いみたい部屋だな。


「何も無いね?」


「まぁ、普通なら最後は一番怖いのが出てくるのが定番なんだけどな。」


「えぇ!もう私嫌だよ……」


「まぁ、優菜の為にも早く出るとするか。」


そろそろ、優菜が可哀想になってきたので、歩き始めた瞬間に薄らと明かりが点いたのが分かる。


「え!なになになに?!!」


物凄く慌て出す優菜。そして、辺りを見回すと俺と優菜の周りから数十人もお化け役の人達が現れるのが分かる。


イヤイヤイヤ。これって……富士Q?そして、俺と優菜に数十人のお化けが全力疾走で走って追いかけてくる。


「え!ちょと!やだああぁぁーーー!!」

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