第9話 拒絶の堕天使−貴様等ノ全テヲ否定スル−
「大丈夫ナノカ?ラビエル。」
「ナァニ。次ノ手ハ考エテアル。」
ウリアは心配そうにラビエルに聞くが当の本人は心配は無用と言っている。
ラビエルの言う次の手とはいったいなんだろうか?ラビエルが何かを企んでいるのは間違いない。
「大翔~!こっちこっち!」
「あ~、はいはい。」
今日は店が定休日で休みなので今日は優菜の大学の学祭を来ることにした俺だけど今日は優菜と2人で学祭をまわれるかと思いきや。
「祐司君も響也君も早く~」
「ちょっと待ってよ優菜ちゃん。」
「今、行きますね優菜さん。」
つまり今、優菜の学祭に来ているのは俺だけでなく、祐司と響也もいるって言う事になる。
「祐司、響也。何故お前らがいる?」
「何で?って言われても今日は仕事は非番だしさ。」
「俺も店が休みで暇なので。」
「いやいや!祐司も響也も仕事が休みで暇なのは分かる!何で優菜の学祭に来てるんだ?お前ら。」
「何でって……」
「言われましても……」
「「だって昨日、優菜ちゃん(さん)に学祭に誘われたから(ましたから)ね~……」」
「…」
やっぱり優菜が誘ったのか。そういや昨日は響也は店で働いてたし、祐司は飯、食いに来て、祐司、響也、優菜の3人で何か話してたのは学祭の事だったのかよ。
「それにしても大翔君。」
「ん~、何だ?」
「優菜さんの大学って女性しか居ませんよね?」
「そりゃそうだ。だって優菜の大学は女子大だしな。」
゙女子大゙っていうキーワードを聞いた瞬間に祐司と響也は目を光らせながら俺に近寄ってきた。露骨過ぎるぞお前ら。
「大翔!つまり此所って女の子だらけのハーレム?!」
「つまり女の楽園って事になりますよね?大翔君。」
「まぁ、まぁ、そう言うことになるよな。」
「響也!」
「はい!祐司君!」
祐司と響也はお互いに目を合わした。口を揃えて俺に言いやがる。
「「ナンパしに行ってきまーす!!」」
「ちょ、ちょっと待て!待てよ!お前ら!!」
俺は走り去ろうとする祐司と響也の肩を手で抑え、続けて言う。
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