第8話 古代の戦士-さぁ、天罰の時間だ-

すると腹部の周辺に電流が発生して、バックルが出現してくる。響也のバックルの特徴は中央に青い宝石が埋め込まれたバックルだ。


「べリアル……お前を倒す。」


すると響也は両腕を胸の前でクロスしてこう言う。


「変身!」


【Open Up Change……ECTO】


響也の掛け声と同時にバックルから機械音が鳴り、バックルの中央が左右に開き、開いた中から黒い三日月の絵が露出し響也はまるで『発電』しているかの様に全身を雷で覆われて変身した。


「さぁ、天罰の時間だ」


今の響也の姿は全身に電流が走り、そして、まるで狼みたいな姿に変身した響也。いったい何だアレは?俺も祐司も知らない姿だ。

そんな風に考えるとベスが響也に質問した。


「貴様……何者だ?」


「雷牙(らいきば)の銀狼エクトだ。」


響也はエクトと答えベスは嬉しそうに言う。


「ソウカ!ソウカ!゙エクドッテ言ウノカ……ナラ死ネ」


「お前が死ぬんですよ。」


「ほざけ!」


するとベスは攻撃を仕掛けてきた。


「Arm、Foot」


【Arm & Foot Spark On】


響也が英語で手と足を言った後にベルトの機械音が鳴り、それと同時に手と足に電流が纏い、ベスは得意のスピードで響也の後ろに回り込み、攻撃を仕掛けるが響也は、すぐに後ろにいるベスに蹴りをいれる。しかし響也がベスに蹴りをいれた瞬間に電流の音が響き渡る。


「グッ……何故ダ?」


ベスは、うずくまり苦しそうに言う。


「雷の特性。光速の速さ。」


つまり、雷っていうのは正に光であり光の速さは正に宇宙上で最も速いとされ、今の響也にはベスの速さなど動いていないのと同じだろう。


「グッ……コンナ事ガ……」


ベスは立ち上がろうとするが立てない様子。


「何故?立テナイ……」


「雷の特性。感電だ。」


今、響也の手足に纏っているのは雷そのもの。つまり雷によって感電し身体が痺れて動けない状態だ。


「止めですよ。べリアル。」


響也は左右に開いたバックルを中央に寄せて閉じる。


【Thunder Charge】


バックルから機械音が鳴り右足に高圧の電流が集まり、高圧の電流のエネルギーが集まった瞬間に響也は跳躍した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る