第8話 古代の戦士-さぁ、天罰の時間だ-
「面白イ武器ダガ、当タラナキャ意味ガ無い……」
「クソが!」
ベスの挑発的な口調にムキになり連射するが、ベスは簡単に避けて、俺の目の前に疾走してくる。
「フフフ……」
「ヤバイ!……ぐあっ!」
俺もベスの前蹴りを喰らい倒れ込む。
そこに祐司もやって来て俺の肩を持つ。
「大丈夫?大翔。」
「あぁ、何とかな。」
「コイツの特性って……」
「正に゙速ざだな。」
「自分のスピードで相手の攻撃を避けて、尚且つ相手の後ろに回り込んで攻撃。結構、厄介だな。」
祐司の言うとおりスピード相手じゃ、いくら自分から攻撃しても避けられ、相手は自分の死角から攻撃されてダメージを負う。だけど、何かしら弱点があるはずだ。ん?何でアイツが?
俺は一瞬だけ目を疑ったが、やっぱり奴だった。さっきまで俺の店にいた響也の姿が見える。何でアイツが?
「大翔!目の前に一般人が!」
祐司は俺に言うがベスも響也の存在が視界に入った様子。
「人間カ、マズハ仮面ノ戦士ト断罪ノ使徒ヲ葬リ去ル前二人間ノ血ヲ集メルカナ!」
マズイ!標的が一般人の響也になった!まずは響也を逃がさないとだ!
「祐司!」
「わかってる!大翔!」
俺と祐司は同時にベスに弾丸を撃つがベスは避けて、いっきに距離を詰めてくる。
「オ前達ノ相手ハ後ダ。」
「「ぐあっ!!」」
俺と祐司はベスの強烈なパンチとキックを浴びて倒れ込む。
マ、マズイ……このままじゃ響也が殺されちまう!ベスはゆっくりと響也に近付いてきて行くが、しかし、響也は物怖じせず、落ち着いた様子で話し始める。
「ルデアに言われた通り、べリアルが現れると耳鳴りの様な音が頭に響いてくるんですね。」
俺は響也の言葉に驚く。勿論、祐司も驚いている。響也の口からべリアルと言う単語。それにルデアって……
「ホォ、俺達べリアルノ存在ヲ知ッテイルカ?」
ベスは興味津々に聞くが響也の目は静かに怒りの闘志を燃やしていた。
「べリアル。アナタ達は罪を犯し過ぎた……お前達は罰を受けるべきです。」
「フフフ……フッハハハー!!笑ワセルナ!俺達二罰ヲ?フザケルナ!」
響也は両手を腹部にあてた。
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