第3話 石の堕天使-人間コソ愚カナ存在-
「いやいや、こっちもごめんな。急に入っちまって……」
「ううん。もう大丈夫だよ。」
どうやら優菜はもう機嫌を治してくれた様だ。しかし、オバサンは溜め息をつきながら言う。
「それより優菜……アンタそろそろ学校に行く時間でしょ?」
「え?」
優菜は自分の目覚まし時計を見て驚いた様に…
「イヤアァー!遅刻しちゃう!」
バタバタあたふた慌て出して優菜は急いで着替え始めた。俺とオバサンはお互いに目を合わせでやれやれ゙とした感じだった。オバサンと一緒に下に降りた後に優菜は急いで階段を降りてきた。
「優菜。朝飯はどうするんだ?」
「大丈夫!途中でコンビニで何か買う!ありがとね大翔!行ってきまーす!」
「おぉ~、行ってらっしゃい。」
優菜は勢いよく家から出ていき走って学校に行った。そして、俺とオジサンにオバサンだけになった所でオバサンが困った様に言った。
「全く、あの娘ったら昔から慌てんぼうと言うか……」
「それでもマシになった方だと思うがね。」
「まぁ仕方ないですよ。それが優菜ですよ。」
「もうちょっと、しっかりしてほしいわぁ~。」
そんな事を言いながら店開きの準備を着々進める。
「オジサン。今日のオススメランチは何にしますか?」
「そうだね~。今日はハヤシライスにしようかな。」
「わかりました。」
そう言った後に゙今日のオススメランチ。ハヤシライズと書きはじめた。書いてる途中でオバサンが俺に話し掛けた。
「ねぇ、ひろ君。」
「なんです?オバサン?」
「ちょっと、お願いがあるんだけど良いかしら?」
「大丈夫ですよ。」
「今日のランチで食材が切れそうなのぉ。だからランチの時間が終わったら買い出しに行ってくれる?」
「えぇ、良いですよ。」
「あら~、ありがとねぇ。やっぱりひろ君は頼りになるわ。」
「何を買えば良いです?」
「あ、それはお使いする時にメモを渡すから大丈夫よ。」
「わかりました。」
それから店が始まる時間になり、いつもの通り会社員の人や大学生やら更には常連のお客さんなどランチタイムの時間な為かやはり賑やかだ。
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