待ち伏せ 2



 イシュルはゴルンらと別れ、街道の道を黙々と歩き続けた。

 なぜか気持ちが塞ぎ、寂しさが胸にこみ上げてくる。

 ゴルンらの待ち伏せ、あれはある種の威力偵察のようなものだろう。あるいは裏取り、みたいなものか。

 彼らはただ単純にイシュルに向けられた刺客ではない。彼らの受けた依頼はイシュルの暗殺などではなく、諜報活動の一種、と見た方がいい。

 彼らの本当の依頼主、それはもちろん特定はできないが、推定するくらいならたやすい。王国内ならエリスタールから離れた地に領地を持つ大貴族、国外なら聖王国と聖堂教会の総本山を除く、他の国々の諜報に携わる者、あたりになるのではないか。

 聖堂教会なら即応性は低いが緻密な情報収集は容易だろう。聖堂教会の神殿は各地に、もちろんエリスタールにもある。貴賤、貧富の差を問わずあらゆる階層の者たちと日常的に関わりを持っている。当然、聖堂教会と深いつながりのある聖王国も同様だろう。

 現時点ではまだブリガール男爵殺害とその居城が破壊された事件を知らない、エリスタールから離れたところにいる彼ら、権力者たちは、この後事件の詳細を知らされイヴェダの剣の継承者の登場を知ることとなっても、それを喫緊の問題と考えたりはしないかもしれない。

 だが、彼らがエリスタールやその近隣に間者を常駐させていたら、その間者、諜報に従事する者たちはエリスタール城の惨状を見てどう思うだろうか。その中でも自ら手駒は持ぬものの現地で有力な資金力や人脈を持つ者、さらに母国が王国と友好的とは言えない、あるいは敵対する関係にある者たちは、その継承者がほんとうにレーネの風の魔法具を使ったのか、どれほどの魔法が使えるのか、できれば本人に直接確認したい、そしてその継承者の動向を、国外に脱出するのか、どこかの王家か貴族に仕官するのか、知っておきたいと思わないだろうか。

 彼らは仲介者を通じて、ゴルンらに依頼したのではないだろうか。イヴェダの剣の継承者に接触し、彼の能力を直接確認し、そしてどこに向かい、何をしようとしているか探れ、と。もし可能なら処分してもかまわない、と。

 イシュルと面識のあるゴルンなら、その依頼を出すのにうってつけの人材といえるかもしれない。

 イシュルは俯き加減に道を歩きながら、それが何を意味するか考えた。

 風の魔法具を派手に使用すれば自分自身がどんな立場に置かれるか、そんなことは最初からわかっていたことだ。以前から予想し覚悟だってしていたことだ。

 だが、やはりそのことにこうして直面してみると、気持ちが塞いでいくのを止めることができない。

 今まで親しかったひとたちから、これからは完全に離れてしまわなければならない。これから先、ともに歩んで行くことはできないだろう。近しい道を歩むこさえできないだろう。

 故郷が消え失せ、その親しい人でさえ数えるほどしかいないのに。

 王国や聖堂教会、領主ら権力者たちの思惑や争いに巻き込まれることよりも、その結果、彼ら市井の人々との関係が断たれることの方が、イシュルにとってはよほど堪える、辛いことだった。

 だが一方で、あのパーティにふたりの魔法使いがいたのは収穫だった。

 彼女らと宮廷魔導師の女の子、ベルシュ家の持っていた、今は自分が所有する魔法具、ツアフの刺青、ゴルンから聞いたブラガの話。

 この世界に存在する魔法具と魔法使い、その力のあらましが、レベルが、その輪郭がおぼろげにだが見えてきつつある。

 まだ決めつけるべきではない。ゴルンの言ったとおり油断は禁物だ。

 イシュルは顔を上げ視線を遠く、南のフロンテーラから東の山脈の方に彷徨わせた。

 だが俺の力で、戦い方次第で、どんな相手であろうと決して負けない、いや絶対勝てる、そのことを実感しつつあるのもまた確かなことなのだ。

 赤帝龍よ、おまえはどうだ?

 イシュルはその視線を東の山脈の方に向け、じっと見つめ続けた。




 その日からイシュルは昼間の移動を止めることはしなかったものの、人気のない街道では魔法のアシストをつけて走り、街道の左側、東側に森が現れれば、わざと街道を迂回して森に入り、時々出会う魔獣を蹴散らしながら移動した。何者かの待ち伏せや監視があるのならそれを躱し、尾行する者があればそれを撒くためである。相手はその道のプロばかりだろうから、どのみちすべてを躱すことはできないだろう。

 だが、ゴルンらのようにイシュルに直接ちょっかいを出してくるような者たちとの遭遇は、もうこれ以上は御免こうむりたい。

 イシュルは彼らとの無用な接触をできるだけ避けることにしたのだった。

 イシュルは街道を南下する途中でどこか人気のない、都合の良い場所を探して精霊を召還することも、もう試そうとはしなかった。

 いざとなれば彼らを呼び出せる手応えを得たことと、それで何となく直感的にわかったことがあったからだ。それは目的もなくむやみに精霊を召還すべきではないということ、そして、精霊召還でもそうでなくても、呪文を唱えて魔法を行使するには他に重要な要素がある、と気づいたからだった。

 呪文を唱え、前の世界では起こりえない魔法を発動すること、それで確かに何か新しい感覚を得、世界を覗き見ることができるかもしれない。

 だが、それだけではないのだ。

 魔法の呪文を有効にすること、それはその能力を持つ魔法具を有すること、おそらく正確な呪文の文言を覚えること、そしてもうひとつ。

 それは自分自身の奥底にあるもの、記憶や思念、感情や感覚、言葉にできない何か、それらをたぐり寄せ、あるいはそれらと向き合い、感じ取ることなのだ。

 魔法の深奥は自分自身の外にだけあるのではない、自分自身の内側、その奥深くにも存在するのだ。

 

 オーフスを出てゴルンらの待ち伏せにあってから五日目、シーノ男爵領を越え王領に入り、セヴィルからベルシュ村の凶報を聞いたラジド村も抜けて、いよいよイシュルはフロンテーラの市街地に入ろうとしていた。

 結局、イシュルの行動がうまくいったのか、たまたまだったのか、あれから誰かしらの露骨な接触を受けずここまで来ることができた。王領に入ってしまえば、王家や宮廷以外の勢力の監視や接触の可能性はだいぶ減るだろう。

 イシュルはフロンテーラを目前にして警戒をゆるめ、街道を普通に歩くことにした。

 そのフロンテーラ街道は市街地に入る手前で二股に別れる。右を行けば、街の北寄りを東西に流れるベーネルス川に面した幾つもの船着き場がある、商店や倉庫などが集中する賑やかな下町、左を行けば畑地と農家、雑木林が散在する静かな道をやがて同じベーネルス川に突き当たり、フロンテーラ城、別名アンティオス大公城に接続する立派な橋塔がある橋の前に出る。

 イシュルの目指すフロンテーラ商会の本店は左の道を行き、ベーネルス川を渡りお城の前を通ったその先にある、フロンテーラに居住する貴族やその別邸、富商らの邸宅や本店が立ち並ぶ、街の上流階級の邸宅街の一画にあった。

 イシュルは荷車や雑多な通行人らで混雑する二股の別れ道を左に入り、その先をのんびりと歩いていった。今は昼時で天気も良く、大陸の中南部に位置するフロンテーラはこの季節でもまだ暖かい陽気を感じることができる。

 道を進むと、さきほどの二股になっている街道の混雑も嘘のように静かになり、道の左側、東の方は豊かな田園風景が広がっていた。それも緩やかな丘を道なりに越えるとすぐ、先の方にベーネルス川にかかる橋の大きな橋塔が見えてきた。

 橋の左右、両脇には道を挟むようにして高い橋塔がふたつ立っていた。橋を渡る人もまばらで、衛兵による検問なども行われていない。

 イシュルはそのまま橋を渡った。橋の中程にもやや背の低い橋塔が橋の両脇を固め、渡り切った先に城門があった。門扉は開いていて、そこにも衛兵らしき姿はない。城門の左側、東側はベーネルス川に面した城壁に接続されている。門をくぐると石畳の小さな広場があり、向かって左側はさらに内側の城門と、城壁が奥へと続いている。広場の右側には幾つかの建物と、聖堂教会の神殿があった。

 フロンテーラ城は完全な平城である。この小さな広場の右側に面した街並の先にも外郭を成す城壁があるだろう。そしてその反対側の城壁の内側にも、おそらく複数の水堀や城壁が張り巡らされている筈だ。その中心部に大公の居城であるアンティオス宮殿があるのだろうが、今は目の前にそびえる城壁に隔てられて、イシュルからは何も見えなかった。

 広場の右側からは川沿いに続く道、神殿の脇を通る道、城壁の横を奥へと続く道、の三本の道が伸びている。

 イシュルがイマルから聞いていた本店までの道順はここら辺りまでだ。どの道を行けば目標の邸宅街に行けるだろうか。

 何となく真ん中の道、神殿の脇の道を選び行くことにする。

 しばらく行くと建物の間隔が広くなり、その間を瀟洒な糸杉に時々楓や楠などの広葉樹が混じったいかにもな感じの邸宅街に入った。

 石畳の道を平服で騎乗する若い男、従僕を連れた身なりのいい紳士や婦人らが静かに歩き、行き来している。馬車の往来は少ない。王国では貴族や富裕層も遠出でなければ通常は徒歩である。

 イシュルはふと立ち止まり、自分の服装を確かめた。別に田舎臭いとか、質の悪いものではないが、旅装であるし幾分汚れている。イシュルの今の服装はこの辺りでは場違いかそうでないか、微妙なところだった。

 イシュルは歩をゆるめ、道の奥に引っ込んだ典型的なお屋敷は除外し、鉄製の唐草模様のような飾りのついた看板が出ていたり、店名や店の紋章が浮き彫りされた派手な装飾の門構えの、比較的道路に寄って立っている商店らしき建物に注意を向け、視線を左右にふり道の両側を見ながら進んで行った。

 しばらくすると道の右側に面した門に、フロンテーラ商会とレリーフされた建物が見つかった。門は開いている。

門の両脇は良く手入れされた生け垣、門の奥には他の家々に負けていない、石造りの立派な三階建ての建物がでん、と構えている。入口は複雑な彫刻のされた重厚な木製の観音開きの扉。

 この建物にセヴィルさんらがいるんだろうか。

 イシュルは堂々としたフロンテーラ商会本店の建物を見上げた。

 これはちょっと表からは入りづらいな。

 イシュルは裏に回れないかとそのまま店の前を通り過ぎ、隣の緑の多い屋敷の方へ歩いていった。すると、その屋敷の方から、王国内でよく見かけるリュートに似た、弦楽器の音が聞こえてくる。

 どこかで聞いたことのある曲だな、としばらく立ち止まって耳を傾けていると、途中からすーっと、あの子どもの草笛、オーフスの手前の丘で、荷車の後ろに座っていた子どもの吹いていた草笛の曲と、弦楽器の曲とが重なった。

 ああ、あの時と同じ曲じゃないか。確かあの時、あの子はフロンテーラで昔流行ってたんだと言ってたっけ。

 ふふ。まさかフロンテーラで再び聞けるなんて思わなかったな。

 イシュルは小さな偶然にかるく愉快な気分になって、その曲に誘われるように木々の向こう、音の流れてくる方に目を向けた。

 その屋敷の敷地、緑に囲まれた庭にはいくつかテーブルが置かれ、人々がまばらに腰掛け、談笑していた。

 お茶会か何かか? それともオープンカフェみたいな店? さすがフロンテーラ、なかなかおしゃれじゃないか。

 と、思う間もなく、その人々の座った奥の方から、手をこちらに振ってくる者がいる。黒っぽい袖に小さな手。

 あの宮廷魔導師の女の子が手を振っていた。

 イシュルに向かって。

 イシュルの愉快な気分はあっという間にどこかに消し飛び、なぜか、どんよりと重たい何かに取って代わられた。


 イシュルは面と向かったふたりを凸凹の凹がふたつでボコボココンビ、と名付けた。もちろんそれは彼の心の中だけでの話だ。

「どうしたかの? 気分が悪そうな」

「いや。なんでもない」

 イシュルは表情を取り繕うのに苦労した。ずっとだ。

 このテーブルに彼女らと向かい合って座ってから、ずっとだ。

 イシュルの右には両手で小さな陶器を持ち、とぼけた顔でお茶を飲む女魔導師、左には場違いな白いドレスを着て、金髪の頭にはティアラを乗せた、見かけはうら若い乙女、というか子どもが座っていた。


 イシュルに手を振ってきたのは、あの火龍討伐で火の魔法を使った宮廷魔導師の女の子だった。

 セヴィルから凶報を聞き、ベルシュ村へ向かうイシュルをつかまえて、今ひとつ要領を得ない事を言ってきた子、最後に「待ってるから。イシュル、がんばれ」と声をかけてきた女の子だ。

 イシュルはその場で固まり、彼女の許へ行こうか一瞬逡巡した。

 なんで、こんなところにおまえがいる。

 これが偶然なわけがない。このタイミングでフロンテーラ商会本店の、隣の店にいるだななんて。

 完全に狙われて、待ち伏せをされたのだという警戒感が沸き立つ。おそらくイシュルがフロンテーラに向かう道中で、少なくとも王領に入ってからは完全に尾行され、監視されていたのは間違いないだろう。

 あの女の子はイシュルがフロンテーラ商会の見習いであることを知っている。そしてセヴィルらに会いにここに戻ってくることも、あの時彼らから聞き出して知っていたかもしれない。

 相手が魔法でも使わない限り、専門的に諜報に携わる者に尾行、監視されればイシュルにはとても見破ることはできない。お手上げだった。

 しかもだ。何だろう、この背筋も凍るような悪い予感は。

 あの、宮廷魔導師の女の子の隣、優雅に談笑する紳士淑女方の間から、ちらちらと見え隠れする白くキラキラしたものはいったい何だろう。

 あれがおそらくこの悪寒の正体のような気がする。

 だが、イシュルにも宮廷魔導師の女の子に話をしておきたいことがあった。

 どうしても話しておきたい、重要な用件があった。

 イシュルはあきらめて、小さくため息をつくと彼女の許へ歩きはじめた。

 周りはわずかに紅葉の混じった緑の木々に囲まれ、テーブルにかけられた白い敷布が明るく軽快なアクセントになっている。テーブルに座って茶を飲み、あるいは食事をとっている人々は、イシュルが中に入ってくると最初は無遠慮な視線を向けてきたが、彼が黒いローブに大きな杖を持つ魔女の方へ向かって歩いているのだとわかると、まるで申し合わせたように一斉に彼に視線を向けるのをやめ、完全に無視し、彼がまったく存在しないもののようにふるまった。

 イシュルは力なく歩きながら心の中でひとりごちた。

 それはそうだろう。この店もこの辺りもなかなかにお高い場所なんだろうが、そんな場所でも滅多にお目にかかれないだろう、大きな杖をテーブルに立て掛け、真っ黒の衣装に身を包んだいかにもな魔法使いがいるのだ。

 第三者から見れば、少し場違いな服装の自分よりも魔法使いの方がよほど場違いな感じに見えるだろう。

 そしてその隣にいる白いもの。

 その白いものは大きな両目を爛々と光らせ、強気、といよりは何かわくわくと元気いっぱい、少し興奮気味にイシュルをじーっと見つめてくる。

 イシュルは彼女らのテーブルのところまで来ると無言で、なんの挨拶もせずに空いている席に座った。

 椅子の背が音もなく後ろへしなる。

 いい椅子だ。

 さすがに高級店。しかもフロンテーラだ。

 フロンテーラは王都につぐ、王国でも一二を争う大都会なのだ。

 イシュルは向かいに座るふたりを前に、どうでもいい感慨にふけった。

「ひさしぶり、イシュル」

 右手に座る魔女が声をかけてきた。

「フォーッ」

 唸り声? 鼻息か!? なんか今凄い音が聞こえたような気がしたんだが。

 見ちゃだめだ、絶対に。白い方はとりあえず無視だ。

「すまないが俺はあんたが誰だか、名前も知らないんだが」

 イシュルは、ひさしぶり、と声をかけてきた女の子の方を見て言った。

 相手が宮廷魔導師なのはわかっている。本来なら気安く同席など許される身分ではないのだ。

「……あれ?」

 魔女がぼそっと小さな声で言った。少し首をかしげる姿は少しだけかわいいかもしれない。

 あれ? じゃないだろうが。

「言ってなかった?」

 いってない。

「……」

 イシュルは心の中で思いっきり突っ込みを入れながらも、表向きは無表情に、無言でかるく頷いた。

「そう……。ごめんね、イシュル。あなたの働いてたお店のひとには名乗ったんだけど……」

 あまり表情を変えない宮廷魔導師が微笑んだ。前に一度だけ見たあの微笑み。

「わたしの名はマーヤ、マーヤ・エーレン」

 エーレンか。確か王国の西北部に領地を持つ伯爵家だ。彼女はその伯爵家か、その一族の出だろう。

「よろしく」

 イシュルはかるく首を傾けそっけなく言った。

 こちらから改めて名乗る必要はないだろう。彼女はこちらのことを良くご存知だ。しかし、あれか。椅子から立って左手を胸に当てて右膝を立てて跪く、貴人の女性に対する正式な作法でもやった方がいいのか?

 自分のふる舞いが無礼なのはわかっている。だが今さら、だな。

 それよりも彼女の隣にいる、さっきからフーフー言ってる白いのをどうにかしなければならない。

 いつまでも無視するわけにはいかないだろう。

「で、そちらにおわすお姫さまは誰なんだ?」

 イシュルはマーヤの方を見て訊いた。

 恐くて、とてもじゃないが直接声をかけられない。

「おお、やっとか。良いかの?」

 白いものが黒い魔導師の方を見て訊いている。

 マーヤが頷くと、白いものはつるぺたの胸を張り、イシュルをしっかりと見据えて言った。

「我が名はペトラ、ペトラ・ラディスである。よしなにな」

 鼻息が白く目に見えそうだった。


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