潜入 1



 イシュルは広場の真ん中にある、石造りの井戸の敷石に座っていた。

 ちぎった干し肉を口に含み、水を飲んで無理やり流し込むと、今度はルーシの形見の指輪を、布切れで丹念に磨き始めた。落ちにくい爪の付け根の汚れも根気よく落としていく。

「ぐう…くうう」

 傍らで男が倒れ、うめき声を上げている。苦痛に歪んだ顔には脂汗が浮いていた。手足を地面にだらしなく投げ出し、からだを横にして動かない。

 男はイシュルに声をかけてきた、男爵騎士団の平騎士だった。右腕の手首と左足の膝があらぬ方に折れ曲がり、ちぎれ落ちそうになっている。

「で、他には?」

 イシュルは指輪を磨きながら男に声をかけた。

 ちぎれかかった右腕の手首と左足の膝はやぶれた着衣が赤黒く染まり、夥しい出血があったようだが、今はその上部に布がきつく巻かれ、傷口からの出血は幾分押さえられているようだ。

「もう、俺の知っていることはすべて話した…」

 痛みのせいか、声が震えている。

「本当か? まだあるだろう。何か忘れてないか? おまえ、生きるか死ぬかの瀬戸際だって、わかってるよな」

 イシュルは指輪から男に目を向けた。

「本当だ…、すべて話した、早く治癒魔法を…」

 村の共同墓地で声をかけられたイシュルは、魔法でまず男の右手首を粉砕し戦闘力を奪うと、男をできれば拘束し、まずベルシュ村で起きたことを、ブリガール男爵が村に何をしたか聞き出そうとした。

 だがその後も男はイシュルに抵抗を続け、隙をみて逃げ出そうとした。イシュルは今度は男の左膝を砕き、男のその意志も気力もきれいに粉砕すると、倒れ込んだ男の襟首をつかみ、村の広場まで引きずって来た。よそ者の、しかも仇の男に村の墓地で死なれるのは困る。

 それから水を補給するため、誰も使わなくなった村の広場にある井戸の水を、きれいになるまで何度もすくい上げ、その間まるで片手間のように男を脅し、なだめすかし、男の知るかぎりのことを聞き出した。

 当然、イシュルは治癒魔法なんか使えない。男から情報を引き出すためについた嘘だ。魔法を使ってみせたイシュルの、すべてを話せば治癒魔法を使って傷を直してやる、との言を男は特に疑いもせず信じた。魔法に縁のない者の魔法に関する知識はその程度のものだ。

「まぁ、待てよ。本当にすべて話したんだな?」

「ああ…」

 男が答えると、森の方から狼の遠吠えが聞こえてきた。よく響く大きな鳴き声だ。辺りはもう暗くなってきている。勢いのある、よく響く声音からするとただの狼ではないかもしれない。魔獣の赤目狼かもしれない。

 もう村にはひとが住んでいない。森の獣たちの縄張りも森の奥から村の方へ広がってきているのだろう。

 これから狩りを始める合図か、仲間を呼んでいるのか。

 狼の遠吠えがふたり以外誰もいない村の広場に響いてくる。

 熱が出始めているのか、赤味のさしてきた男の顔に脅えの色が走った。


 ブリガール男爵が辺境伯の命を受け、レーネの風の魔法具の存在を再確認すべくベルシュ村に向かったのは一月半ほど前、イシュルとイマルが仕入れのためにフロンテーラに向かった数日後のことだった。

 ブリガールは騎士団から二十騎ほど率いていた。徒歩の従兵なども含めると四十名ほどになる。小部隊とは言え、ベルシュ家や村の者を威嚇するのには充分過ぎる兵力だった。

 ブリガールはベルシュ家に入ると、当主のエクトルと話し合いを始めたが、最初はそれほど高圧的ではなかったようだ。エクトルもうまく応接していたのだろう。その状況が変わったのは、村の広場やベルシュ家の母屋の前にたむろしていた騎士団の者たちが、何事かと集まってきていた村人たちにちょっかいを出し始めてからだった。

 おそらく村の若い女に、あまり柄の良くない騎士団の従兵がからんだのではないか。そこでちょっとしたいざこざが起きかけたところで、村の若い男たち、ほとんど少年といっていい年頃の者たちがその兵隊にいきなり矢を射かけた。その従兵は負傷して、まわりの騎士団の兵が応戦しはじめ大騒ぎになった。

 騒ぎはベルシュ家でエクトルと交渉していたブリガールの耳に入り、ブリガールは交渉を中断、騎士らに命を下し、矢を射かけた少年たちを捕らえようとした。その頃には村の大人たちも剣や槍を持ち出して集まって来、ベルシュ家から村の広場にかけて、男爵家側の兵と小競り合いがはじまってしまった。ブリガールはセウタの分屯に早馬を出し増援を手配、ベルシュ家に兵を集め、一方でエクトルやその妻などベルシュ家の者を拘束しようとした。

 そこでベルシュ家の隠居した、前当主らしき初老の男が槍を持ち出してきて、ブリガールや騎士団の兵たちに戦いを挑んできたという。その前当主はファーロだろう。その男は不思議な魔法具を所持していて、なぜか剣や槍が本人に当たらない。一方的に攻撃されて、またたくまに騎士団側は数名の犠牲者を出した。

 ブリガールは動揺する兵を叱咤し、騎士達を直接指揮して、ベルシュ家の外に向かっては村の者たちに応戦し、内には疲れの見えはじめたファーロを包囲して、さんざんに攻撃した。だが槍も剣もどれひとつとしてファーロを捉えることができず、傷ひとつ与えることができなかった。狙いすまして繰り出される槍や剣が、本人に触れようとする寸前であらぬ方に逸れてしまうのだ。ファーロにはひとの視覚に錯覚を起こしたり、認識を狂わせる魔法が働いているようだった。

 外に村人たちの攻撃をいなし、内にファーロを包囲しながらも時折、騎士団の者がファーロに討たれていく男爵側にとって厳しい膠着状態がしばらく続いたが、やがてファーロに疲労がたまり魔法の効力が弱まってきたのか、男爵側から繰り出される攻撃が本人にかすりはじめた。そこでブリガールの発案か他の者か知らないが、ファーロ本人とその周囲にいっせいに槍を突き出す攻撃をしたところ、そのうちの一本が見事にファーロの腹を裂き、彼を倒すことができた。

 男爵は彼の遺体をあらため、小さな宝石のついた首飾りを見つけ、それを奪ったという。

 ベルシュ家はやはり魔法具を持っていた。昔、レーネから譲り受けたものかもしれない。そしてそれは男爵の手に渡ってしまった。

 それからは男爵側の一方的な展開になり、ベルシュ家の者は家人も含め拘束され、周りで戦っていた村人たちも殺され、あるいは捕らえられた。そこへセウタの分屯から竜騎兵十騎あまりが到着、ブリガールは村の中心部を制圧した。半日ほど遅れて徒歩兵も到着し、街道を封鎖、ベルシュ家と近隣の家を捜索し、村内に兵を派遣して村人を広場に強制的に集め、ひとりずつ魔法具について知っていることがないか尋問し、抵抗した者は見せしめに殺していった。

 ブリガールは数日村に滞在し、四方に探索隊を出して村から逃げ出した者を捕らえ、尋問を続け、殺し、一部は従兵たちの略奪を許した。若い女たちには強姦されて殺された者もいたという。

 男爵は結局風の魔法具を見つけることも、有力な情報を得ることもできず、反抗した村への報復と口封じ、村の生き残りによる反乱や復讐等の後顧を断つため、生き残っていた村人も、女や子どもも含めすべて殺し、遺体はまとめて村の墓地に埋めた。最後に村の中心部の家々に火をつけ、文字どおり村を滅ぼしてしまった。

 目の前に横たわる平騎士の男は、当時セウタの分屯所にいて初期の詳しい状況は知らず、ブリガールに最初からついて行った同僚から後に話を聞いたということだった。イシュルの聞いた話は一部はまた聞きになる。

 目の前の男は略奪には加わらなかったものの、村人を何人もその手にかけたらしい。イシュルが睨みつけると、命令されたからだ! と必死に弁明してきたが、最初にイシュルに声をかけてきた時の、男のあの薄ら笑いを浮かべた侮蔑と嗜虐の入り混じった表情を思い出すと、情状酌量の余地はあまりなさそうだった。

 事後、セウタの分屯にはベルシュ村を出入りする者を見張り、捕らえよ、という命令が出され、あれからひと月以上たった今も、ほぼ毎日、平騎士や見習い騎士らが村を巡回しているという。 


 イシュルの願いも虚しく、村には最悪の結果が待っていた。おそらく父ももう生きてはいないだろう。

 ベルシュ家の者はファーロ以外の者もすべて無惨に殺されたろう。男爵家の兵隊に矢を放ったのはイザークらではなかったろうか。メリリャも死んだろう。彼女は村一番の器量良しだった。在りし日のメリリャの笑顔が心の内に浮かぶ。村の女には乱暴された者もいたというが、彼女もそんな目にあったのだろうか。メリリャの笑顔が歪み、暗く重い想念が心の内を浸していく。それは想像もしたくない、考えたくもないことだった。

 ポーロはどうだろうか。彼だけはなんとか難を逃れたかもしれない。森の方へ逃げれば、彼なら男爵の手から逃れることもできるだろう。森にも魔獣が増えはじめているだろうが、彼ならうまくやり過ごせるのではないか。

 その森の方からは相変わらず狼の遠吠えが聞こえてくる。ひとの匂いを、目の前の男の血の匂いを風が森まで運んだのか。夕方から夜間は風は村から森の方へ吹くことが多くなる。

 イシュルは薄く笑った。

 いいタイミングだ。

 イシュルは銀色の輝きを取り戻した母の指輪を、サイズの合う左手の薬指にはめると立ち上がった。この世界では左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめるという習慣はない。

「……おい」

 男が何かの予感に怯えながら声をかけてくる。

 イシュルは男を無視すると、広場の片隅まで歩いていき、木に繋いであった馬の縄を解き、解放した。

 その馬は男が乗ってきた騎士団の馬である。イシュルが広場に着いた頃にはいなかったから、騎士団の男が村の見回りに来たのはイシュルが広場を通り過ぎた後、ということになる。男が乗ってきた馬は森の狼の遠吠えに怯えていたのか、さきほどから落ち着きがなかった。イシュルは乗馬は得意ではないし、馬での移動は目立つ。彼は最初から移動に馬を使う気はなかった。それに馬に罪はなかろう。馬に跨ることができるとは思えないが、男に馬を使わせるわけにもいかない。

 縄を解かれた馬は、軍馬らしくきれいな駈歩で広場から出ていった。

「きさま……」

 イシュルが男の側まで戻ってくると、男の呻く声が聞こえてきた。

「馬に罪はないだろ? それにエリスタールに行くのに、馬は目立つからな」

「約束だろ! 早く、早く治癒魔法を」

「ああ、治癒魔法? あれは嘘だ。悪いな。俺は治癒魔法を使えない」

「なんだと…」

 男の顔が歪む。

「騙して悪かったな。かわりと言っちゃあ、なんだが」

 イシュルは傍らにころがっていた、墓地から持ってきていた男の剣を手に取り、地面に刺した。

 今は父の形見となってしまった自分の剣より数段良い代物だ。もらっておこうかと思って、男をここまで引きずってくるときに無理していっしょに持ってきたのだが、自分で使うにはいささか大きすぎる。ここは嘘をついたお詫びに、彼に生きのびる最高のチャンスをプレゼントしよう。

「おまえの剣はここに置いといてやる」

 イシュルは男に向かってにっこり微笑んだ。

「森の狼、何匹くらいで襲ってくると思う? それともあの遠吠え、赤目狼かな?」

「た、たのむ、待ってくれ! 約束したじゃないか」

 男は呻き声を上げると左手を地面につき、必死で上半身を起こした。

「たのむ、助けてくれ…」

 男は涙を流してイシュルを見上げてきた。

「村の者を殺すとき、皆おまえに何と言ってきた?」

 イシュルは男を上から睨めつけた。

「村の子どもらを殺す時、親たちはおまえになんて言ってきた? 思い出してみろよ」

 男の表情が固まる。

「自業自得だな。まぁ、がんばれよ」

 イシュルはまだ人を殺したことがない。この男に直接手をかけるほどの価値があるだろうか。

「先に地獄で待っていろ。いずれおまえの主を送ってやる」

 イシュルは踵を返すと男の側を離れた。背に男の泣きむせぶ声が響く。

 狼が始末してくれるのは願ったりかなったりだ。男が行方不明になれば、誰かに殺されたとなれば、男爵も警戒するだろう。それが狼や魔獣に襲われたとなれば話は変わってくる。あくまで事故だ。イシュルは動きやすくなる。

 イシュルは広場を横切る時、神殿の方を睨んだ。神殿は扉がかすかに開いている。あたりはもう暗い。神殿の中は真っ暗だが、イシュルの目は月の女神、レーリアの彫像を見ていた。

 おまえが俺に与えた運命とは、これだったのか。

 風の魔法具に、後から重い絶望を這わせてきた。

 だが俺は、決して挫けたりはしない。

 おまえの与える運命でも試練でも、いくらでも、何度でも乗り越えてみせる。

 おまえが与えた風の魔法具を使ってな。


 広場を出てからも男の泣き声が聞こえてきた。

 泣く男と、その惨めな声を背に、神に己の決意を伝える男。

 なんという場違いな、滑稽な取り合わせだろうか。

 イシュルは村の外へ向かって歩きながら、声もなく笑った。




 イシュルはそれから夜通し歩き続け、ベルシュ村を離れ、セウタ村を来た時と同じように迂回し、セウタを過ぎてからエリスタールへ向かう街道に復帰した。しばらく街道を歩くと夜が明けて来た。

 今まで異常な興奮と緊張に強いられてきたイシュルに、夜明けとともに深くうねるような睡魔と疲労の波が襲ってきた。二晩を徹夜で過ごしてきている。

 おぼつかない足取りでイシュルは街道を離れると、近くの木に背を預け、死んだように眠りについた。


 誰かに肩を揺すられている。

「これ、これ……起きなされ」

 しまった! 

 イシュルは目を覚ますといきなり立ち上がろうとした。目の前に痩せた老人が立っている。肩に手をかけられていた。

 イシュルは力を抜き、立ち上がるのをやめた。とりあえず目の前の老人に危険な感じはない。

「大丈夫かの? どこか悪いところはないか」

 老人が心配そうに訊いてくる。

 老人は近隣の猟師なのか、片手に狩った狐を持っていた。狐は後ろ足を縛られ、頭を下にして老人の左手にぶら下げられている。少し離れた後ろには黒っぽい毛で覆われた犬が行儀良く座っていた。

 陽の角度が浅く、逆光側にいる老人の顔が暗い。もう夕方かもしれない。

「あ、ああ。すいません」

「いやいや、寝ていただけかの。行き倒れかと思ったわい」

 寝起きで呂律の回らないイシュルに、老人が微笑んでみせた。

「旅の疲れがでたかの」

「ええ、でももう大丈夫です。起こしてもらってありがとうございました」

 イシュルも微笑み返すと、それじゃあの、と老人は片手あげ、街道に戻っていった。セウタ村の方へ歩いて行く。

 老人の背中には弓矢と矢立が見えた。専門の猟師というより、農家の隠居老人が猟をしていた、という感じだろうか。

 あの老人はセウタについたら屯所に自分のことを届け出るだろうか? 老人はどこから来ただの、どこへ行くだの、特に何も訊いてこなかった。おそらく大丈夫だろう。それに通報されても別に構わない。名も知れない少年の不審者がひとり、男爵側がいちいち気にするだろうか。男爵に何ができるだろうか。

 イシュルは立ち上がると衣服についた草や土を払い、老人の後を追うように街道に戻ってきた。

 辺りを見渡すと、ここら辺は以前、村を出、エリスタールに向かう時、風の魔法の威力を試し、不思議な老人に出会ったところだった。

 あの気の狂った老人は地の神ウーメオにそっくりの風体だった。

 イシュルはセウタ村へと去って行く老人に目をやった。あの老人の外見はまったく違う。

 あの時、地神ウーメオに似た老人は、雨に打たれながら何かよくわからない言葉を早口で呟き、じっと、東の方を見ていた。今思えばあの不思議な老人はベルシュ村の方を見ていなかったろうか。いや、もうちよっと東南の方か? だとすると、赤帝龍が現れた辺境伯領の方に近い…。

 よくわからない。無理にこじつけても仕方がないか。

 イシュルは夕方の街道をエリスタールへ向かった。夜になると魔法のアシストをつけて走り、エリスタールの街の目前で街道を離れ、家々の間を時に屋根伝いに、街の中心部に向かった。


 イシュルはブリガール男爵の居城、エリスタール城の城前広場に面する建物の屋根の上に立った。

 城は月光を浴び、夜空を背景に青白く鈍く光っている。

 夜はまだ宵の口、それなのに広場に人影はなかった。おそらく街の人々にも男爵のベルシュ村での行いが知れ渡っているのだろう。こういう時は人々は領主を恐れ、特に夜間は無用な外出を控えるものだ。ブリガールの所業が街から活気を奪い、暗い影を落としているのだ。

 イシュルは城を見つめた。

 これからすぐ城に潜入し、風の魔法で強力な竜巻を起こして城の中心部を破壊する。城の頑強な城壁は壊せなくても、城の中心部の館や塔の屋根、窓、漆喰の壁などは充分に破壊できる。館の木造の屋根を吹き飛ばし、建物の中に竜巻をぶち込めば、中にある物もきれいに破壊できるだろう。もちろん中にいる人々も。

 だが、そんなことはしない。

 男爵に、何が起きたかわけのわからないうちに死んでもらう、なんてことはやらない。

 やつには俺がベルシュ村の出身だと名乗り、村人を殺戮した報復をする、としっかり宣言してから死んでもらう。

 なぜ自分が殺されるのか、はっきりわからせてから殺してやる。

 それもできるだけ多くの衆目の前で。

 おまえの悪行と無惨な死様をたくさんの人々の耳目に晒してやる。

 だからその時まで待っていろ、ユリオ・ブリガール。

 

 イシュルは城を鋭く睨み据えると、広場を後にした。

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