第5話 初めての戦闘
第5話~初めての戦闘~
暗い森を進むが、この森の先がどこに続いているのかはわからない。とにかく城から離れようと進んでいるが、果たして今俺はちゃんと城から離れていっているのだろうか。
“検索結果:現在地を検索しました。現在地『永久の森』シルビアス城から北北東に二十キロ地点”
索引による結果で分かったのは、今いる森の名前と城からの距離だ。何度か検索をかけたが、どんな検索方法を試してもこれ以上の情報を得ることはできなかった。
これも恐らくだがレベルが関与していると考えるべきだろう。現在の索引のレベルは2。この状態ではこの程度の検索結果しか得られない。
少ない情報だとはいえ、距離だけでも知ることが出来たのは僥倖だ。これで少なくとも、城から離れているかどうかは知ることが出来るのだから。
◇
夜の森に響くのは風にたなびく木々の葉がたなびく音と、時折聞こえる何らかの獣の鳴き声だけ。
すでに何時間歩いたのかは分からない。腹も減ったし、眠気もだいぶ溜まってきている。それでも歩みを止められないのは、いつ追手が来るかわからないからだ。
「なんだってこんな目にあわなきゃいけないんだよ……」
スキルのおかげで少しは希望が見えてきたが、それでもこの状況に絶望感が再び押し寄せてくる。
その時だった。
「……」
前方の木から突如として現れた影。
おおよそ俺と同じ身長の人型の白骨が、どういう理屈なのかは知らないが、動いて相対する俺を見つめている。
右手には錆びついてボロボロになっている剣。左手には半分が崩れて欠けてしまっている円盾。白骨が生きているとは考えられないが、それでも目の前のそれに意志を感じてしまうのは、頭蓋骨のもともと目があったであろう場所、その奥に暗い光が渦巻いているのが見えたからだ。
「魔物……ってやつか」
剣と魔法のファンタジー世界で、敵に魔王がいるんだ。白骨が魔物として跋扈していたところで何も不思議はない。
“検索結果:魔物 種族:スケルトン。かつて人間の兵士であった者が、戦いで命を落とした成れの果て。
レベル:3
攻撃:13
防御:10
素早さ:12
魔法攻撃:5
魔法防御:5
魔力:0”
索引が白骨の情報とステータスを表示させる。思った通り、白骨の正体は魔物でいいらしい。
お世辞にも高くないステータスは低いと言われた俺にでも倒せそうなほど。とはいえ、武器をもった相手に対してこちらは丸腰だ。しかもこの世界で初めての戦闘なのだから、いくら数値上は俺が勝っていても勝てるとは限らない。
「……」
俺を認識しているはずのスケルトンはその場に留まり動こうとはしない。何を考えて居るのかは分からないし、そもそも思考能力があるのかも謎だ。
だが動かないのであればこちらにとっては好都合。その時間を利用して、今のうちに武器を用意させてもらうとしよう。
「スキル“錬金術”を使用」
イメージするのは某真理を開いた万能錬金術師。流石に手を合わせたりはしないけれど、それでもあの漫画の主人公が武器を錬成する様子は、子供心に熱くなったことはよく覚えている。
“検索結果:保持スキルより最適武器を検索。錬成武器を槍に確定。柄の材料を選定。重硬度より樫を柄に使用。刃の材質を選定。検索中…………。地中に鉄成分を発見。また炭素成分も発見。これにより鉄と炭素により鋼鉄の作成が可能となりました。これより錬成を開始します”
どういうことなのかはわからないが、俺が適当にその辺りの木と砂鉄による鉄を使って槍を錬成しようと思ったのだが、索引のスキルが付近による材料から最適な錬成を導きだしたようだ。
この間わずか一秒程。スキルに自律機能があるのかどうかは知らないが、どうやら索引のスキルというのはとんでも性能だと思ってもいいのかもしれない。
これは後で、詳しく調べてみる必要があるだろう。
「……!」
俺の手の中に瞬く間に出来上がっていく槍。それを見て、驚いたような反応を示すスケルトン。次の瞬間には俺の身長より少し大きめの槍が錬成されていた。
装飾も何もない木製の柄に、薄く、それでいて金属独特の光沢を醸し出す刃先。無骨な造りではあるが、立派な槍だ。
「さて……」
槍を構えスケルトンに対峙する。その様子を見て、スケルトンもまた構えを取った。先ほどまでの動かない態度から一転、今は俺に対して明確な敵意を向けている。
武器を持った相手にしか敵意を向けない特性でもあるのだろうか?
そんなことを考えてしまうくらいに、この時の俺には余裕があった。
異世界で、しかも味方も誰もいない暗い夜の森。これまでの理不尽な対応からなんとか逃げ出して、必死に生き延びようとしているところへの魔物の襲来だ。どうひいき目に見たとしても、余裕を持った対応が出来る状況ではない。
だが俺は落ち着いていた。それは多分、もうこの時の俺は、いろんな感情が限界まで振り切れていたんだと思う。元居た世界での理不尽に始まり、この世界に来てからのさらに醜悪な理不尽の数々。
誰かを信じていたわけじゃない。特別優しくしてほしかったわけでもない。ただ俺が願っていたのは普通の生活だ。誰かに虐げられることもなく、毎日を平凡に笑って過ごせればそれでよかったのだ。
だけどそれは叶わなかった。
両親はいない。親友も、友達も、まして信じられる相手なんて誰もいない。いるのは敵だけ。俺をいじめ、傷つけ、その様子を見て見ぬふりをする敵だけ。
「憎い……」
この世の全てが憎い。
「憎い……」
俺をこんなにまで理不尽に追い込んだ世界が憎い。
「ならどうする……」
虐められるのはもうたくさんだ。裏切られるのも、まして殺されるのも絶対にご免だ。木山も篠原も三好も、クラスメイトも王女も兵士もみんな敵だ。
「殺してやる……」
落ち着いていた、と思っていた。余裕を持って魔物に相対していると思っていた。
「……!?」
スケルトンがその頭蓋骨をカタカタと鳴らす。その様子はまるで何かに怯えているようにも見えたが俺には関係ない。
予備動作も何もなく、俺は一気に槍を持って走り出した。余計なフェイントはいらない。ただ目の前の敵を屠る。その感情だけを持ってスケルトンに向かって走る。
「……っ!?」
突然の俺の動きに狼狽したのか、スケルトンは思わず後ずさった。剣を向けるのではなく、自信を守るために盾を俺に向けて。
「あああああああああああっ!!!」
槍なんて扱ったことなどないはずなのに、どうすればうまくいいのかが分かったのはきっと、槍術のスキルのおかげなのだろう。
槍をスケルトンの顔面に向けて思い切り突き出す。その際に柄を回転を加え威力と貫通力を向上させる。
グシャッ
夜の森に響く不快な音と、それと同じく俺の手に伝わる何かを砕いた感触。
槍と共に突進し流れる体が止まると同時、後ろで倒れ光の粒子になり消えていくスケルトン。
「やっ……た……」
魔物を、スケルトンを俺が倒した。いつも誰かにいじめられ、弱者として生きて来た俺が、誰の力も借りずに敵を倒すことが出来た。
「は、はは……ははは……」
思わず笑いが漏れた。それと共に気づく。今の俺の正しい感情に。余裕や落ち着きだと思っていた感情の正体に。
「こうすればよかったんだ……」
それは怒り。それは憎しみ。怨嗟、慟哭、憎悪。
理不尽に振り切れた感情が恐怖や不安、絶望と言った感情を塗りつぶした、だからこの極限の状態でも俺は平静を装って動くことが出来る。
「もうやられる側にいるのはお終いだ」
負の感情に塗りつぶされた心は俺に一つの決意を与える。やられる前にやる。俺に危害を加えようとする相手に対し、一切の容赦を加えないという、弱肉強食という名の決意を。
粒子となって消えていったスケルトンを背に、俺はまた森を奥へと進んでいく。
もう何も怖くない。
この夜、斎藤恭介は生まれ変わった。それは自分で臨んだことではなく、環境に合わせた自衛のための変化だったのかもしれない。
しかし恭介は生まれ変わったのだ。狩られる側から狩る側へ。弱者から強者へ抗う者へと。
それが恭介の抵抗の始まり。世界に対して、いや、この世の全ての理不尽に対しての抵抗の始まりとなったのだ。
◇
夜通し歩き続け、辺りが少し白み始めた頃、恭介はようやくそこで歩みを一度止めた。
“検索結果:現在地『永久の森』シルビアス城から北東へ五十二キロ地点”
それなりに距離を稼ぐことが出来たようだが、これもきっと身体強化の魔法のおかげなのだろう。明らかにこの世界に来る前よりも動かしやすくなった体に目を向ける。
見た目は何も変わらないが、そうでなければただの平凡な高校生である俺が、夜の森をそんな距離移動できるわけはないのだ。
そして要因は当然だがそれだけではない。
“検索結果:対象のステータス
名前:斎藤 恭介
種族:人族
レベル:5
適職:なし
適正魔法:身体強化魔法(レベル5)
スキル:槍術(レベル3) 錬金術(レベル2)
索引(レベル2) 収納(レベル1)
ステータス 攻撃:42×2=84
防御:38×2=76
素早さ:40×2=80
魔法攻撃:30×2=60
魔法防御:35×2=70
魔力:29×2=58”
歩き続ける道中で、最初にエンカウントしたスケルトン以外にも何体かの魔物と遭遇した。
どの魔物も姿形こそ違ったが、共通する点は全て白骨体だったということだ。人型、犬型、鳥型とバリエーション豊かではあったが、索引による検索結果によると全てスケルトンに分類されるようだ。
ステータスも型によって差異は多少あったが、どれも問題なく倒せるレベルだった。それゆえ特にレベル上げを意識したというわけではないのだが、遭遇したものを全て倒していたらこうなっていたというわけだ。
「身体強化魔法の上がりが顕著だな」
スキルや魔法にもレベルがあるのは分かっていたが、他のスキルと比べ、身体強化の魔法だけは自身のレベルと同一の上昇を見せている。しかも1レベル上がるごとに、ステータスの倍率が0.2倍ずつ増えるという壊れっぷりだ。
おかげで俺のステータスも軒並み上昇を見せているので文句はないが、少し怖いところもある。
身体強化魔法は誰でもこれだけの効果を発揮するものなのか?レベルはここまで早く上がるものなのか。
これ如何では、いかに自分が強くなっても油断はできない。他の人間も同一であるのなら、俺の優位などすぐに崩れてしまうのだから。
「さすがに疲れて来た……」
異世界召喚され、汚名を着せられ暴行を受け、なんとか脱出し、夜の森を強行軍で逃走する。
いくら危機感からの逃避で脳が麻痺しているとはいえ、そろそろ体の疲れを無視するのは限界に近い。食事もとらず眠りもせず、そんな状態で人は活動できるようにはできていないのだ。
どこか休めるとこを探さないと。
やりたいことは他にも山ほどある。何よりも優先すべきは自分の能力の分析だろう。索引という、それをするにはおあつらえ向きにスキルがあるのだから、今すぐにでもそれをしたいところなのだがそれが出来ない。
逃走中という状況下では、悠長なことをしている猶予はない。とにもかくにも、安全が確保されるところまでいかなければならないのだ。
それでも疲労はピークに達している。木々の隙間からうっすらと見える陽の光は、段々と明るさを増してきていて、すでに城では俺が逃げ出したことがばれている頃だろう。
休みたい気持ちと逃げ続けなければという危機感がせめぎ合う。そんな状態で歩き続け、疲労に視界が明滅し定まらなくなってきた時だった。
「そんなに急いでどこに行こうというのです?」
油断はしていなかった。確かに疲れてはいたが、それでもいつスケルトンのような魔物が襲ってくるともわからない状況だ。周囲にはしっかり気を配ってはいた。
「だいぶお疲れのようですね」
にもかかわらず、俺はこの男の接近に、声をかけられるまで気づくことが出来なかったのだ。
「何者だよ……」
「警戒しないでください。私はしがない行商人。お客様へ必要な物を届けるケチな人間なんですよ」
男はそう言って、恭しく一礼をして見せた。
黒のボーラーハットに同色のスーツを纏い、なぜか黒のサングラスを付けた男は、どう取りつくろったとしても怪しさしかない。さらに怪しいのは男の後ろに控える大きな荷車だ。
いや、荷車というにはそれは大きすぎた。そのままの見た目を言い表すのであればトレーラーハウス。木製の家にそのまま車輪をつけたようなものが、男の後ろに鎮座しているのだ。
こんな大きなものを持った奴に気づかないなんてことは異常。何よりこいつは俺に対する追手なのかもしれない。昨夜のうちに脱獄に気づかれ、その時点で追手を出されていたとしたら。
魔法がある世界なのだから、後から追いかけて追いつくなど容易なことなのだろう。
「必要なものなんかない……」
槍を持つ手に力を入れ、最上級の警戒を放つ。自分でもその行為に驚くほど力がないのは分かっているし、それが疲労のせいだということもわかっている。だがここで諦めるわけにはいかないのだ。俺はつい先ごろに、理不尽な世界に抗うと決めたばかりなのだから。
「ゆっくりと休める安全な場所。食料、水。全て取り揃えています」
今にも攻撃に移りそうな俺に対し、男は臆することなくそう言った。
「再度言いましょう。私はあなたの敵ではありません。お客様に必要なものを提供する、しがない行商人です」
男の言葉に動きが止まる。男が言ったのは、紛れもなく俺が今必要としている物。何よりも手に入れたいが、どうあがいても現状では手に入る可能性が低い物だ。
サングラスのせいで表情は読めない。口元も薄ら笑いを浮かべているようで、どう考えても信じるに値はしない。だが、その言葉が嘘であるとは思えなかった。
理屈じゃない。男の纏う雰囲気と、警戒をあらわにする俺に対しての態度。それらがどれをとってもこの男が嘘をついて俺を嵌めようとしているようには思えなかったのだ。
「金なんて持ってないぞ……」
だからだろう。警戒はそのままだが、俺はそう口にしていた。
「ここに来るまでに魔物を倒されたと思います。その魔物は何か落としませんでしたか?代金はそれで結構でございます」
男のいう物には心当たりがあった。
魔物を倒すと光の粒子になって消えていく。消えていった後、魔物は何かを残していくことがあるのだ。
「これのことか?」
俺は拾っておいた骨を男に手渡す。それはいわゆる魔物のドロップ品。人の上腕骨のようなその骨は、人型のスケルトンが落としていったドロップ品だ。
ドロップ品といえば、ファンタジー世界では装備の素材になり、売却すればお金になるという重要アイテム。それを知っていたからこそ、俺はそれを拾っておくことにしたのだ。
しかし骨とはいえ、数が集まれば荷物になる。当然俺がそれら全てを持ち運ぶことは不可能なのだが、そこで役に立ったのがまた俺のスキルだった。
“検索結果:スキル 収納(ストレージ)。対象を大きさ、質量を問わず別空間に収納する。容量などはレベルに依存する”
これまたファンタジー定番の超便利スキルが俺にはあったのだ。なのでここまで倒したスケルトンがドロップした物は、全てこのストレージ内に保管してある。
「なるほど、スケルトンの骨ですか。失礼ですが、おいくつ程お持ちですかな?」
男の言葉に、俺は持っていた全ての骨を出した。明らかに手に持ちきれないほどの骨の数だ。ストレージのスキルなど、隠すべき手札だとは思うが、正直すでに俺の気力は限界に近い。細かい交渉をするような余裕などはなかったのだ。
無造作に地面に転がされた骨を男はひとしきり観察すると、満足げに頷き俺を見た。
「十分でございます。中に必要な物はすべてそろっています。どうぞご自由にお使いください」
そう言って男は荷車の扉を開いた。中からは何かは分からないが、美味しそうな食べ物の匂いが漂ってくる。
食べ物が中にはある。俺の望むものがある。だが、本当にこの男を信じてもいいのか?今渡したドロップアイテムで、本当に対価として十分なのか?やはりこれは罠なんじゃないのか?
一度消えかけていた疑念が再び湧き上がってくる。今すぐ荷車に飛び乗りたいが、どうしても一歩が踏み出せない。
そんな俺の様子を見て、男が再度口を開いた。
「こちらのスケルトンの骨は非常に上質です。ご心配せずとも代金としては十分でございます」
男はさらに続ける。
「重ねて申し上げます。私はお客様がお客様である限り、どのような立場の方であれ、裏切るような真似は致しません。それだけは誓って致しませんのでどうかご安心を」
そういう男の言葉は、これまでのどの言葉よりも真面目で、そして俺を納得させるに十分な物だった。
理屈じゃない。証拠もない。だからこそこの男の言葉が信じられると思ったのだ。
「ありがとう」
残した言葉はそれだけ。一言男にそう告げると、俺はすぐさま荷車に飛び乗る。
視界に飛び込んできたのは、狭い車内に用意されたベッド。テーブルに置かれた肉、パン、野菜などの食べ物。そして水差しに並々と注がれた冷えた水だ。
もう我慢などできるはずがなかった。たとえこれが罠だったとしても、俺に自身の欲求を止める術などはない。
「いただきます」
肉を貪り、パンに食らいつく。水はコップに注ぐこともせずに、水差しから直接喉に流し込んだ。
満たされていく感覚が全身に駆け巡る。異世界に来て、片時も休まることのなかった緊張が解けていくのがわかる。
その後、限界になるまで食べ続けた俺は、謎の男のことなど忘れてしまったかのようにベッドに沈んでいった。
何か食べ物に薬が入っていたとかそういうわけではない。ただ緊張の糸が完全に切れてしまっただけ。食欲が満たされ、次にやって来た睡眠欲に抗うことができなかっただけだ。
「おやすみなさいませ」
目を閉じる寸前、遠くで男の声が聞こえた気がしたが、もはや俺にそれを確認することは出来なかった。
こうして俺の異世界での最初の一日は終わった。
突然の異世界転移に始まり、転移の理由を聞き、弱すぎるステータスを突きつけられ、魔族と罵られて暴行を受けて牢に入れられた。
命からがら脱出して、スキルを駆使して魔物を撃破し森を彷徨い歩いた。そして最後に謎の行商人と邂逅し、泥のように眠りに落ちている。
波乱の一日。
言葉にすれば一言だが、体験した俺からすれば、まさに一生分のイベントを味わった感覚だ。
考えなければいけないこと、調べなければいけないことは山ほどあるが、今はこのひと時の急速に身を委ねよう。明日も無事にこの時間を迎えることができるかどうかはわからないのだから。
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