闇より暗い黒

「はぁっはぁっはぁっ」


空の色さえ見えない暗闇


いったいここが何処なのか?なぜ何も見えないのか?

どうして自分がここにいるのか?そんな事さえわからないほどの暗い闇


だが一つだけ解っている事がある

体全体で感じている事がある


それは決してここに居てはいけないという事


すぐ後ろから絶えず聞こえてくるのは

なぜか懐かしささえ覚えるこの世の物とはとても思えない悲鳴と笑い声


見えない恐怖に脅えながらただただ私は走っていた


出口の見えない

在るのかさえわからない


この「黒の世界」を...

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